長期休暇の取り方、覚え書
ゆるふわ日記にようこそ、サルタックの真衣です。最近のサルタックブログでは、体力お化けの2歳児(水族館と海と公園と、世界遺産ダッシュ )や、トリリンガルになりそうな1歳児が登場していますね!ということで、一足早く子育てフェーズに入った我が家についても、ちょっと振り返ってみようと思いました。
イトウネシアさんが書いているように、ワークライフバランスからも子どもとの時間/自分の時間をどうやって確保するかは重要だな、と思ったので、もしかしたら誰かのヒントになるかも、ということで、有給休暇をまとめてとった経験談をシェアしたいと思います。
青天の霹靂
ある日、日本のシンクタンク(転勤なし)で働いていた夫の国際機関海外事務所への出向が知らされました。当時、子どもは5歳児と2歳児、私は日本の金融機関で働いていました。
まず考えたのは、家族みんなで一緒に行けるか?ということ。ただし、私の勤務先に休職制度はなく、出向期間は最終的に5か月間、とのこと。つまり、一緒に行きたいなら、辞めなければならないものの、5か月後には日本に帰ってくるということで、現実的ではないなと諦めました。
次に考えたのは、少しでも一緒に過ごせないか?ということ。幸い、有給休暇は前年度繰越などで余裕がある状況だったので、この際使ってしまうことにしました。出向期間の最後にあたる9月はもともと休日が多いこともあり、15日程度まとめて有休をとれば、実質1か月間の休暇がとれる計算でした。
休むために
9月休暇の案を職場で相談したところ、幸運だったのは、話を聞いてくれた先輩が状況を的確に理解して動いてくれたことです。快く了解してくれただけでなく、所属長に了解である旨、一筆書いてもらえるように取り計らってくれたのです。半年前に相談したこともあり、半年後になって状況が変わっていたら休暇が取れるとも限らない、念のために合意内容を明示的に残しておこう、ということでハンコまで押してくれました。
後々、これが(心理的に)支えになりました。
直属の上司(男性)はややネガティブで、日程が近づくと、「本当にやるんですか」「そんなに休んだら仕事復帰できなくなりそう」…という趣旨のつぶやきが聞こえてきました。
私としてみれば、「いや、既に1年間休んで復帰したことあるから!しかも2回経験済み!」(=産休+育休を2回)という感じでしたが、きっと男性が育児休暇を取ることがほとんどない日本社会で働いてきた人としては、正直な感想だったのかもしれません。
それまでの数か月間は、夜に保育園にお迎えに行くころには、お迎え時間に間に合ったという脱力感で、走り回る子どもを追いかけたり帰る準備をさせたりする気力もなく、しばし傍観してしまうような状況だったので、直前に「やっぱりこの休暇スケジュールは…」等と言われていたら、やり切れなかったと思います。「もうその議論終わったよね」と思えるその一筆は有難く感じました。
まとめると
この経験から、長期で有給休暇を取るときのコツとして(参考になるのかも分からないし、そんな必要のない社会になっていることを願いつつ)まとめると、
余裕をもって事前に伝える(みんなが準備できる)
合意/了解された内容を文字として残しておく(上司や上司の気が変わっても安心)
有給休暇を使う(権利なので)
特に3.は過去にも書いた通り、イギリスで働いてハッとしたことでした。有給休暇は「使いきるもの/消化するもの」として認識されているので、それまで日本で使い切ったことがなかった身としては新鮮でした。香港にいる今も、「今年の有給休暇使い切っちゃったー」と友人が話しているのを聞くと(6月は早い気がするけど…)、そうだよね、使っていいんだよね、と思ったりしています。
先週のゆるふわブログに倣ってこれまでを振り返ってみると、私の場合は、社会人になってからも数年ごとに生活スタイルが変わる区切りがあったような気がします。それは出産だったり、転職だったり、配偶者の留学だったり。ふと立ち止まって考える時間を持てたり、新しい趣味を見つけたりすることができたのは(一番上の写真は、休職中に出会ったクロスステッチ)、家族のお蔭なので感謝したいと思っています。
今は香港からリモートで働いていますが、通勤のストレスがなく学校行事との調整もしやすくて助かっています。基本的にはフルリモートの組織なので、小さい子供がいる同僚も少なくないようです。もちろん、リモートワークにはリモートの課題があるとは思いますが。
皆さんも、それぞれの状況や好みに合わせた働き方ができますように!
サルタックでは、ネパールの姉妹団体を支援しながら、現地の教育の質の改善に向けた取り組みを進めています。団体の活動に共感いただけたら、是非、ご支援をいただければ幸いです!またご意見やリクエストなどもあれば是非お願いします。
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