Grade9: Prologue-August
トップ画はG9のホームルーム写真。
記憶にはなかった人たちも写っている。人の記憶はとても脆い。
Heartstopperシリーズを見て思い出すばかりでSarrystopperを書き記すしかないと思った本題に入ってきました。
ふう。
深呼吸して、じっくり大切に書いていかないと
書き漏れがないように。
そして、できる限り事実に基づこう。偏った記憶で彩らないように。
今までは反芻してきた記憶だけで繰り返し思い返してたから、ここではせっかく発掘してきた当時のログやメールのやり取りを基に書き記していこう。
思い出の中の彼はいつもニコニコ キラキラしていて、私はいつもナイーブで裏切り者で。だけど当時これから書くことが起こっていた時はそうじゃないことが沢山あって。それをちゃんと書き記す必要がある気がしている。
初めての投稿にも書いたけどせっかくここまで見つけたんだったら徹底してやるんだ。後悔がないように。
今後前を見て私も私の人生を歩いていくために。
そしてまた振り返った時に、この大切な記憶が心に残ってればいいと思う。
G9になって、新入生がいっぱい入ってきた。
私たちの学年はミドルのクラスの時の倍人数が増えて、ホームルームが二つに分かれた。
私は個人的には「ハズレ」のクラスで(一緒のクラスだったみんなごめん)やたら新入生の子が集まった、仲のいいIちゃん、Cちゃん、Kuriとは離れてしまった。
ハイスクールキャンパスはちょっとした丘の上にあって、坂道を登った後に150何段とかいう階段を毎朝登らないといけないというハードな通学ルートだった。
ミドルからの仲良しが集まったもう一つのホームルームはこの階段を登り切ったちょっとしたとこにあって。(当時はESL向けのEnglishの教室)
私はよくここに立ち寄りなよとKuriに誘われてたこともあって、ホームルームギリギリまで時間を潰してたこともあったような気がする。
私のホームルームは生物学の教室。
インド系の寡黙な先生が担任で仲良しのホームルームが言語の教室でコの字型にみんなが対面する形(違ったかもだけど)で和気あいあいとした雰囲気だったのとは対照的に、私たちのホームルームは教室!といった形の長机にスツールの前にあるホワイトボードを見る形で座るしかなくて、新入生も多いからかシーンと静まりかえってた。
私はたぶん学校自体にはもうすっかり慣れ親しんでて先輩風吹かせてたので(笑)あえてなのか前列の端にKちゃんと一緒に座ってた。
後ろの席にはNくんと新入生のHageがいて。
ハゲは初めましてだけど持ち物、風貌的に確実に日本人だって分かった。
時間を持て余してると、後ろでHageとNくんの会話が耳に入ってくる。
前にいる女子は日本人?
どれくらいこの国に住んでるん? そんなとこだと思う。そして覚えてるのが:「髪茶色くてくるくるなんは染めてるん?パーマ?」
確実に私の話してるやん 笑
小学校高学年から面識のあるNくんは、いやー確か違うと思うよ。とかいいつつ聞いてみてやって言われたのか
「Sarry~(本当は名字)パーマとか髪って染めてたっけー?」
と後ろから声をかけられた。
いつものパターンでえー生まれつきだよって答えたんだろうな。
そうしたら「天パか」と「ヤンキーやとおもった」
と入ってくるHage。生まれて初めて癖毛のこと天パっていうのを知った。
ていうか初対面でうるせーわ坊主のくせに。
でもこの会話からHageは確実に学校内でのスタンスを確保していって。持ち前の単純さとノリでぐいぐい行ってた。
日本人には馴染み、日本人以外ではバスケを通してKuriと意気投合してた。
当時の会話ログを読み返すと、でもHageはHageでとても緊張していてなかなか馴染めないことに焦ってたらしい。
考えてみればそうか。みんなミドルから一緒に上がってきてる人たちばっかだもんね。
(入ってきた当時はNくんが頼りだったって!)