自尊心が低くなる理由
先日とある場所で
漢字の宿題をしている
小学5年生くらいの女の子がいました。
そして
できた宿題のまる付けを
お母さんがし終わった時
お母さんがその子に
こんな言葉をかけていました。
それは…
『こんなに字が汚いと、良い会社に就職できないよ？
履歴書の字が汚いと、採用してもらえないんだから、もっと綺麗に書きなさい！』
というものでした。
あなたは
このお母さんの言葉を聞いて
どんな感情が湧きましたか？
このお母さんは
大切な娘が
大好きな娘が
将来困らないように
めいっぱいの愛を込めて
このような声かけをしたと思います。
でも
お母さんの愛は
この子にちゃんと伝わったのでしょうか？
私は
この子に伝わったのは
世の中は厳しい
世の中は、字が汚いと自分を
認めてくれない
世の中は、このままの私を
受け入れてはくれない
こんな感じで
お母さんの愛ではなく
世の中は怖いものだ
今の私のままではダメなんだ
ということが
伝わったんじゃないかな？
と思いました。
そしてこれこそが
自尊心が低くなってしまう原因
の一つ、なんだと私は思っています。
お母さんは間違いなく
子供を愛しているし
とっても大切で
大好きなんです！
でも
お母さんが
世間にびびってるから
お母さんが
世間を信頼していないから
だから
娘にかける言葉が
将来や世間に対する
不安や恐怖
から出てくる言葉に
なってしまう。
そして
子供は、その言葉が
親の愛からきているんだと
気付くはずもなく
世間は怖いもの
私はこのままじゃダメ。
と認識してしまう。
それだけじゃなく
字の汚い
このままの私を
ママは愛してくれない。
ママに愛されない私は
世間に愛されるわけないんだ！
と、ありのままの
自分の存在を
認める事ができなくなります。
こんな親子のすれ違いから
子供の自尊心は
簡単に低くなってしまう。
子供の事が
大好きだからこそ
この先の人生で
辛い思いをしてほしくない…
ここにはママの愛が
たっぷりつまっているはずなのに
子供に愛が伝わらないなんて
悲しすぎますよね。
じゃぁ
どんな風に伝えたら
恐怖や不安を与えずに
子供に愛が伝わるのか？
子供が楽しみながら
字を綺麗にかけるようになるのか？
いろんなノウハウや
育児法は
ネットで調べたら
たくさん出てくると思います。
でも私は
ノウハウや育児法にのってるような
伝え方や
方法で改善されることは
ないと思っています。
1番向き合って
考えていかないといけない事は
お母さん自身の自尊心を高める事だから。
普段から
めちゃくちゃ世間を怖がって
めちゃくちゃ世間にびびって
生きているということ。
こんなに厳しくて
こんなに怖くて
優しくない世界で
子供が悲しい思いをしないように
子供が辛い思いをしないように…
そんな不安や恐怖の気持ちが
ベースにある以上
子供に
どんな言葉を使ったとしても
伝わるのは
不安や恐怖だけ。
そしてそれは
ありのままのあなたではダメ！
頑張ってダメなところは
直していかなきゃ生きていけないよ？
と、ありのままの子供の存在を
否定することにも繋がってしまう。
だからといって
めちゃくちゃ世間に恐怖を抱いていて
めちゃくちゃ世間にびびっているのに
『字が汚くても
そのままのあなたで大丈夫♡』
と、笑顔で言われたところで
子供からしたら
いや…そんなわけないでしょ？
だって、お母さん
いつもびびってるじゃん？
びびってる人に言われても
説得力ないよ…。
となる。
結局、
どんなに素敵な事を言ったって
どんなに素晴らしい育児法を
実践したって
お母さんがびびってる以上
子供には
恐怖と不安しか
伝わらない。
子供って
かけてもらう言葉だけじゃなく
世間を怖がって生きているお母さん。
そんなお母さんの
生き方そのものを
見て育っているから。
子供に
幸せに生きてほしいなら
ママ自身が
世間はみんな優しい♡
優しくない人もいるかもしれないけど
それでも私は大丈夫♡
の、世界で生きるしか
方法はないんだと思う。
その思考が
態度に
言葉に
育児に
そして、生き様に出る
世界はみんな優しいから、この子は大丈夫♡
優しくない人もいるけど、この子は大丈夫♡
だって、
私の子供だから♡
そんな風に
自分も子供も信頼しているお母さんは
字が綺麗に書けなかった子供の将来を
きっと、不安に思うこともないんだと思う
生きていれば
失敗もするし
嫌な事も経験するし
困る事もあるし
辛い思いをする事もある
でも
それら全てから
子供を守ってあげる事は
私たち親にはできない。
だから
子供が自分自身を信頼して
守ってもらわなくても
私なら大丈夫♡
と、思える力を
つけてあげたい。
そのために
まずは
子供ではなく
自分が
自分を全身全霊で
信じられるようになろう♡
ママが
この世の中を
幸せに
そして
安心して生きている姿をみて
子供達も
安心して
この世の中に
飛び立っていける日が
くるのだと思うから。