見出し画像

メンタルクリニックに行ってみるべきかもしれないと自分一人で判断し、調べ、予約し、出掛けていくことはすごく難しい

強迫性障害になるまでは、自分が精神科に通う事になるなんて思ってもみなかった。

最初に自分の状況を相談したのは、会社の産業医。ある日、朝の通勤途中に自分が汚れたという感覚が拭えなくなってしまい、会社に着いた後も涙を止めることができなくなった。仕事にならないので、産業医と繋げてもらうなら今しかないと思った。

汚れてしまってどうしたらいいか分からないと涙を流し続ける部下を前にして、課長もどうしたらいいか分からなかっただろうから、産業医と面談したい、と私が課長に伝えた時、課長自身がほっとしたと思う。すぐに産業医との面談の約束をとりつけてくれた。


自分が汚れてしまったと感じることが増えて、汚い、汚れたということを考える時間が長くなっていくことに気づいたとき、もしかしてこれは一時的なものではないのでは?自分はどこかおかしくなっているのでは?と思い始めた。

ネットで「潔癖症 いきすぎ」とかで検索してみると、強迫性障害という言葉はすぐに見つかった。私はもしかしてこれなのかな?でも病院に行くべきほどの程度?行くとすれば、どこの病院へ?医者にはなんと伝えればいい?

そんなことを考えると、病院を調べて、予約して、出掛ける、という行動に移すことまではできなかった。


産業医には、汚れたことをずっと考えてしまい、涙が止まらず仕事が手につかないということ、通勤途中の出来事なので、家に帰ろうとしても家まで辿りつくことが難しいと思う、ということを伝えた。その間も涙は出続けた。

私の話を聞いた産業医は、心療内科に行ってみるべきかもしれない、と言い、その日のうちに産業医推薦の精神科と心療内科を専門に掲げるメンタルクリニックを受診した。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?