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精神疾患は心の病気ではなく脳のエラー

医師と話をすれば、強迫性障害などの不安障害を含む精神疾患は、心の問題ではなく脳の問題なのだということが分かってくる。

自分が精神疾患を抱えて初めて、私は今までそんなことも知らなかったのだと思い知った。


私の場合は、”心”に不具合があると言われるより、"脳”に不具合があると言われるほうがよっぽど気が楽だ。「心が疲れる」より「脳が疲れる」がしっくりくる。私の脳は疲れちゃったんだな。

それに、”心”という実態のない存在よりも、”脳”という、物理的に存在する身体の器官に原因があると思った方が、どうにかできるんじゃないかという気さえする。たとえ精神的な障害が起こる原因が、科学的にはまだ解明されていないとしても。


そうと分かれば、私のこの苦しい状況を作り出している脳のことに、俄然興味が湧いてくる。強迫性障害は、「いきすぎだと分かっていてもその感覚が拭えない」というのが症状の特徴の一つだから、私の脳は、現実の世界を私にどう見せ、分からせるのかということが知りたくなる。

人がアート作品を見て、どう捉え、理解するのかにも通じるテーマだ。


色々と本を読んでみたりしているけれど、これだ、という解説にはまだ出会っていない。というか、脳のことってまだ全然分かっていないらしい。

私は今日も、絵を見ている時の自分の脳を観察してみることにする。



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