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ずっと走っていたかったのに精神障害になって外に出れなくなった

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#読書感想文

ロバート・コルカー『統合失調症の一族 遺伝か、環境か』は私に一つの答えをくれた

Xで少し話題になっていて、Amazonの評価も高いこの本は、精神疾患に関する私の疑問に、1つの答えをくれた。値段は結構するけれど、読む価値があった。 戦後、アメリカのある一家の10人(!)兄弟のうち、6人が統合失調症と診断され(!!)、その一家が精神疾患の研究にどのように貢献したかが記されたドキュメンタリー。邦題は統合失調症を強調しているが、書かれていることは他の精神疾患にも当てはまる。そもそも精神疾患の診断名の境界線は、とても曖昧だ。 ”遺伝か、環境か”というサブタイト