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インドの犬|インド旅行記#15
昨年行ったところは、イギリスのロンドンと、人生初めて行ったインドのチェンナイでした。そこで出会った、わんちゃんのことについて書こうと思います。
犬飼ってます
今、私が飼っている犬は、2代目です。1代目のわんちゃんは、私がボストンに留学するときに連れて行き、一時帰国する度に、一緒に飛行機に乗り、全部で多分、6往復くらいして、最後は、15歳でボストンで亡くなりました。このわんちゃんのことは、また別の機会に書こうと思います。それから、数年経ってから、やっぱり、2代目飼いたいなということで、今のワンちゃんに出会いました。1代目の子は、おとなしい子でした。2代目は、ものすごいわんぱく。どんな人も、わんちゃんも、鳥も、なんだったら、カラスも、動くものなら、誰でも大好き。なので、赤ちゃんや子供に突進しないように、トレーニングは重要です。東京でわんこを飼うには、迷惑をかけないわんこにするのはとても大事。そんな感じで、まあ、ちょっと、ビクビクしながら、普段、暮らしてます。
アメリカ、東海岸の犬
トレーニングされているわんちゃんが多く、ほとんどの犬が聞き分けはある程度あります。ですが、一旦、一緒に遊ぶとなると、かなり攻撃的というか、取っ組み合い的になることがあります。うちの1代目は、そういう環境に慣れていなかったのと、老犬だったので、もう、血気盛んなわんこたちが戯れているところには、決して足を踏み入れない感じでした。ペットホテルにテスト的に預けた時、1晩でげっそりして帰ってきたので、これは、預けられないなと思いました。それほど、その土地や環境によって、飼い主が求めるわんこの性格、トレーニング状態は変わるんだなと、思いました。
とにかく、ハイパーな子が多いのです。なので、餌に興奮剤が入っているのではないかと思ったくらいです。うちのわんこはアメリカの餌を食べても、そこまでハイパーにはなりませんでしたが、もしかしたらそうかなと感じることがありました。
わんこは、環境や飼い主によって、性格までも変わるもの、または、そもそも、ブリーダーがその国に好まれるような性格の犬を交配しているのかなと思ったりもしました。
ロンドンの犬
昨年の夏、ロンドンに行きました。滞在したところが、大きな公園のそばで、毎朝、公園を横切りながら、用事に向かいました。そのとき、散歩しているわんちゃんにたくさん会いました。まず、中型から大型犬が多いこと。そして、公園の中では、ノーリードで、自由に気ままにわんちゃんたちが、歩いているのです。どのわんちゃんも、他のわんちゃんに突進したり、ちょっかい出したりすることなく、自分の行きたいところに行く、歩くという、意志が感じられます。伸び伸びとしていて、そして、自由に生きているから、ストレスがないように見えて。そして、わんちゃんたちに、わんことしてのプライドすら感じられます。なんというか、イギリス紳士風なわんちゃんとでもいうのか。これは、わんちゃんを大事に思うイギリス社会がそうしているのかなと思いました。
ただし、この公園は、ロンドンの中でも、高級住宅街のすぐそばにあったので、飼い主さんはある程度の資産家さんが多いのかも。だから、わんちゃんたちもある程度、適切なトレーニングと育て方をされた、その結果だから、こういう仕草になっているのかもしれません。
私は、かなり昔の昔、ロンドン郊外に住んでいたことがあったのですが、その時は、田舎だったこともあり、また、自分は犬を飼ったことがなかったので、犬をパッと見ても、わんこの気持ちはあまり読めなかったのです。が、今回は、2匹も飼った経験があるということで、わんこを見たときに、ある程度、わんちゃんの気持ちがわかるので、そう感じたのかもしれません。
東京で、リードを必死に引っ張りながら、トレーニングしながら、迷惑かけないように、気を遣いながら、車にもひかれないように、頑張って散歩している、状況とは全く違うなと思いました。すごく自然。わんこは本来、こんな風に生きていくのが幸せなんだろうなと思いました。
インドの犬
一方、チェンナイから南の田舎に移動しながら、出会った、わんちゃん。全てのわんちゃんが、おそらく、のら犬さん。とはいえ、ここの店の前に、僕、住んでます、みたいな感じで、程よい、人間社会との距離感を保ちながら、決して、迷惑かけてないんだよね。という態度。そして、車が通っても、堂々と、自分の歩きたい速度で、おどおどすることなく、道を渡る。
お腹が空いているから、あそこまでゆっくり歩いているのかな?
それとも、達観しているから、あういう感じなの?
または、牛さんたちを敬愛しているインドの皆さん、
その続きで、わんちゃんをはじめとする、やぎさんなど、道を歩いていても
優先されるのかな?
色々な疑問は湧いてきましたが、わんこたちは
明らかに気ままに、そして、自由に生きていて
寺院の前でも寝そべっている子もいたりします。
野良犬さんたちなので、人間が食べ残したものを
お店の人とか、近所の人が、わんこたちに
毎日、あげているのかなと思いました。
食べる時も量も気まま。もらえたときに食べれたらいいなという感じが、態度にも現れるのかな。
インドでは、レストランなどで、最後まで一粒残さず食べると、いつの間にかお代わりが盛られていることがあるそうです。皿に何もない状態というのは、まだ、お腹がいっぱいではないです、まだ食べたいです、の意味になるようです。なので、食事の終わりは、少し残した状態で、食事を終えるのが一般的だそうです。その残す意味ですが、それを必要としている人や、動物にあげることができるからという意味があるそうです。
その習慣が、わんこたちの幸せ、気ままな生活をはぐくんでいるのかなと思いました。
もちろん、その陰で、生きることもできない動物たちは、たくさんいるだろうとは思いますが
そんな、いろんなことをわんこを見ていて思いました。