猫と私のマニフレックスと家宅侵入する夫
夫と2人で寝ていたクイーンサイズのマニフレックスのマットレス……過去記事にも一度記載あり👇
9月上旬、別居も5ヶ月目に突入したので寝室に戻った。
いや、夫の寝室を我が領土に戻すことにした。
雨ばかりだった夏の間、なかなか大掃除ができずにそのまま放置していた部屋。
残暑と秋が混ざりだした頃、庭の花たちが萎れてしまうほどの日差しが数日続いたので「これはチャンス」と思い、部屋を大掃除した。
やっとの思いで無駄に重たいマットレスを一人で起こし(マニフレックスはとにかく重たい)窓辺に立てかけて抗菌・消臭のファブリーズをかけまくる。お漏らしでもしましたか?ってくらいにビショビショになるまで(やりすぎか?)
この家に入居当時、
「ここは夫婦の寝室ね。」
そう言って、ブーブー言う娘を差し置いて、2階にある2部屋のうち、広い方の部屋をゲットした私たち夫婦。部屋にはベッドと照明と本棚だけを置いていた。
本棚には二人のお気に入りの本が並び、私は寝る前に手元の明かりで本を少し読むのが好きだった。
そんな生活は1年とちょっとで終わった。
寝室から出て行けと言われた。
あの時、私はなんで素直に寝室から出て行ったんだっけ?忘れた。
多分、思考することをやめていたんだろうと思う。
「寝るのは一緒がいい。」
そう伝えたが、拒否されたことで私の心は再生不可能なまでに折れた。
久しぶりに入った寝室を見回すと、何故だか知らんが部屋には夫のゴルフウェアやスーツ、冬物のコート類がラックにかかって置いてあった。(いつの間にか完全に夫の部屋)
夫が出て行った今、『夫感』をこの部屋から追い出したい。
我が領土(寝室ね)を取り戻した私は、マットレス以外の寝具を新調した。
無心で作業した。
完全に私の好みで選び、統一した寝具からはいい匂いしかしない。マットレスは消臭の効果ありまくり。
寝具は私の大好きな柔軟剤で洗濯し、その香りが漂ってくるので良し!
よかった。夫の加齢臭を消し切った。夫よ、さらばだ。
ただ、なんだろう。
落ち着かない。眠れはしたが、やたら夢を見る。(夫のね。夫の残穢か。)
猫たちは私と寝る。
一階の客間でお布団を敷いて寝ていた時にも、猫たちは私のそばで寝ていた。
一匹は足元、もう一匹は枕元。
その猫たちも、恐る恐る、リニューアルしたベッドに上がってきた。
「エ?ココ、チチノネドコダッタトコダヨ。」
「エ?エ?アイゴハココデネルノ?」
「エ?エ?エェ?ワタシタチモココデネテイイノ?」
(猫たち心の声)
困惑しつつも一緒にマットレスに上がった猫たち。
シングルサイズのお布団で、窮屈にくっついて寝ていた3人(正確には1人と2匹)は、クイーンサイズのベッドではお互いに探さなければなかなか触れ合えないほど広い。
寂しいような、快適なような…
朝晩が涼しくなり、すっかり季節は秋なのね。
「夏」という季節を一つ、完全に夫ナシで過ごした。
秋ってだけで美味しいものが増え、秋ってだけで空の雲も遠くに見る山も綺麗に見えるのはなんだろうね。
四季を感じ、四季に畏怖の念すら抱ける日本人に生まれて良かった。(なんの話?)
そんな感じで(どんな感じ?)寝室を取り戻したのだが、その部屋の一角に、ハンガーラックにかかった夫の衣類だけには手をつけずにいた。隅っこに寄せていただけ。
本当なら片付けてしまいたかった。でもそこは達観娘の一声。
「もし父が帰ってくるってなった時に、勝手に片付けてしまっていると、結局母も父とやっていること同じになるよ。そのままにしておきなよ。」
御意。確かにそうだ。
『勝手にあれこれ捨てる。勝手にあれこれ片付ける。俺様が法律だ。』
そんな男と一緒にされては気分が悪い。
しかし、そんな男はやってくれました。またしても俺様夫の俺様行動炸裂。
今週、帰宅後に掃除機をかけに寝室に上がって、掃除機をかけながらハッとした。
あれ、今日なんだか掃除機かけやすい?
そう、これまで気にしないように視界から意図的に消し去っていたハンガーラックの夫の冬物やゴルフウェアたちがごっそりなくなっていた。残されたのは、綺麗に揃った空のハンガーと数着の衣類だけ。
は?夫め、また勝手に家に上がったな(怒)
お得意の家宅侵入炸裂。
いいんですよ、まだ戸籍上はあなたの家。
だけど、一つ許せないこと。(いや、一つどころではないのだけど、今回は特に一つ)
選り好みしていきやがったこと!
なぜかまだ数着、残っているんですけど!スーツも、ゴルフウェアも、ニットも、コートもジャケットも!
これらはなぜに連れて行かなかったのか。残していってどうするのか?
夫自身で選り好みし、選ばれなかったこの子達……(あ、服ね)
今度こそ捨ててしまいたい!
達観娘にすぐ愚痴った。
なんでこれらを残したんだろう。今度こそ捨て去ってしまって良いか?
「んー。捨てるのはどうかなー。かえって面倒くさくなるかもだから置いておきなよ。また隅っこに寄せておけば良いじゃん」
んんんん〜!クソっ!(あ、言葉が乱れております)
私と猫たちの完全なる寝室を作りはまだまだ叶いそうにない……
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?