BetterUpのコーチングを3ヶ月受けた感想
BetterUpは米サンフランシスコ発のオンラインコーチングプラットフォームです。
この記事ではBetterUpのコーチングを3ヶ月受けた私が、プラットフォームの使用感とコーチングの感想を書いています。
BetterUpとは
BetterUpとは2013年に設立された米サンフランシスコ発のベンチャー企業でオンラインコーチングプラットフォームをモバイルで提供しています。
2021年2月に1億2500万ドル(約136億円)の資金調達を発表したり、英ヘンリー王子が最高インパクト責任者(CIO)に就任にしたりと、注目されていますね。
スタンフォード大学のエグゼクティブプログラムでもBetterUpのコーチングが採用されています。
もともとは企業の従業員向けのコーチングとメンタルヘルス面のサポートが主体だったのですが、昨年くらいから個人向けのコーチングも始めたようです。
日本から個人で申し込む人はまだ少ないようで、コーチにも珍しがられました。
BetterUpに申し込んでみた
2021年の年末頃、私は自分のキャリアに迷いまくっていました。
「自分のやりたいこと」と「自分ができる(得意でまわりから評価される)こと」がうまく噛み合わず悶々と過ごす中で、BetterUpの存在を知り、試してみることにしました。
BetterUpの公式HPから"For Individual”(個人向け)を選択し、登録を進めていきます。英語のみですが、そこまで難しくありませんでした。
まずは30分の無料お試しコーチングが受けられるとのことで、実際に体験してみて続けることにしました。
費用は下の画面のとおり3パターン。非常にシンプルです。
私は月2回のコーチングを受けることのできる月額149ドルのプランを選択しました。
プレミアムプランだと月4回のコーチングのほか、コミュニケーションスキル、子育て、栄養のある食生活など、専門性のあるコーチングも受けることができるようです。
BetterUpのプラットフォームの使用感
BetterUpのプラットフォーム自体がまずスッキリしていて使いやすいのですが、特に気に入っているところが下記の3つです。
①AIを使って理想のコーチとマッチングしてもらえる
②コーチングで得たいゴールを明確にし、定期的な進捗確認が促される仕組みがある
③自己分析ツールや参考記事、ビデオなどが豊富
それぞれ説明していきます。
①AIを使って理想のコーチとマッチングしてもらえる
他のコーチングプラットフォームはわかりませんが、BetterUpは認定コーチ2500名以上と契約をしていて、60言語、70カ国をカバーしているそうです。
日本人コーチ、日本語を話す外国人コーチもいるので、英語の読み書きはできるけどコーチングは母国語で話したいという私のニーズにぴったりでした。
登録するとまず100問以上のアンケートに次々と答えていきます。
ちなみにアンケートの設問が英語で分かりづらいとき、私はDeepLという翻訳サイトに設問を都度コピペして訳しながら回答しました。
その回答をAIが同時並行で解析し、相性の良いコーチを2500名以上の中からまず3名ほどピックアップしてくれます。
彼らのプロフィールや口コミを見て、最終的に気に入ったコーチを選んで初回コーチングをスケジュールします。
万が一最初にAIがピックアップしたコーチ候補の中に理想の人が見つからなくても、ヘルプデスクに要望を出せば、さらに3名の追加コーチ候補を選んでくれます。
その後フォローのメールもくれたので、サポート体制はとても充実しているなと感じました。
もちろん途中のコーチ変更も可能なようです。
日本語が話せるコーチも複数名いましたよ。
②コーチングで得たいゴールを明確にし、定期的な進捗確認が促される仕組みがある
コーチとの1-on-1セッションのなかで、まずゴールを設定します。
このコーチングを通して3ヶ月後、6ヶ月後どうなっていたいのか、課題となることは何かをコーチと一緒に話します。
その進捗具合をセッション中やセッション直後のクイックアンケート、2週間に一度のチェックインで聞かれます。
正直、進捗があまりないときなどは入力するのも気が進まないのですが、「あと1週間でゴールに向けて何ができそうですか?」と聞かれると無理矢理にでもアクションがひねり出されます。
そうすると確かにゴールに向けて着実にアクションが日々実行されて、進んでいくんですよね。
この仕組みが素晴らしいなと思いました。
③自己分析ツールや参考記事、ビデオなどが豊富
登録するとBetterUpが開発したWhole Person Assessmentという自己分析を定期的に(3ヶ月に一度?)受けることができます。
個人的に自己分析好きで今まで仕事やプライベートでMBTI, ストレングス・ファインダー、VIA、EQ-i2.0など受けてきましたが、Whole Person Assessmentはそれぞれの良いところをバランス良く持っているなと感じました。
MBTIやストレングス・ファインダーなどは定期的に受けても結果が変わらない、もしくは傾向と対策ができてしまうため複数回受けることは望ましくないと聞いたことがあります。
それに対しBetterUpのWhole Person Assessmentは定期的に受けてスコアが以前と比べどのくらい変化したかを示してくれるので、自分の変化を客観的に見ることができ私は気に入っています。
上記の自己分析やコーチングで課題に感じたこと、もっと詳しく知りたいことはBetterUpのプラットフォームに用意されている豊富なコンテンツを通じて勉強することができます。
膨大な量の記事の中からAIなのかアルゴリズムなのかは不明ですが、今の私におすすめな情報をピックアップしてくれます。
BetterUpオリジナルコンテンツの他、ハーバード・ビジネス・レビューの記事も全文読むことができましたよ。
コーチングの感想
専属コーチとのオンラインセッションは1回30分を月に2回受けています。
ほとんどのコーチが海外在住のため時差の調整が必要ですが、私のコーチはフレキシブルに対応してくださっていて朝9時に設定しています。
毎回のコーチングでは近況報告やゴールの進捗状況確認、最近課題に感じていることなどを話します。
コーチは私の中にある答えを引き出す役割なので、質問をして辛抱強く私の答えを聞いてくれます。
ときにはうなずいたり、共感してくれることでこちらも話しやすくなり、「あ、私こう思っていたんだ」と自分でも気づいていなかった答えが導かれたりすることもよくあります。
そのおかげで自分が本当は何をやりたいのか、どう進んでいきたいのかを言語化することができました。
3ヶ月で確実に前に進んでいると感じることができています。
まとめ
BetterUpを受けてみて、とても満足しています。
自分に合うコーチとのマッチング、ゴール達成の仕組みづくり、コンテンツの豊富さによって、私の仕事とプライベートのWellbeingは確実に向上しています。
プラットフォームは英語ですが、コーチング自体は日本語で進めていくことができるので、英語の読み書きができればチャレンジできますよ。
シリコンバレーの最先端のコーチングを体験してみたいという方はぜひ試してみてください!