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生物学者・福岡伸一先生とボルネオに行ってきました
こんにちは、広報のモリです。
9月も半ばですが、まだまだ暑い日が続いていますね。みなさんは、どんな夏休みを過ごしましたか?
私はというと、夏休み中の中学生・高校生6名と一緒に、「いのちをつなぐ学校」で実施した「フクオカハカセと行くボルネオ学習ツアー」に参加してきました!
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撮影:山田星太郎
「いのちをつなぐ学校」は、生命科学や衛生・環境・健康をテーマに、日本全国の学校(小学・中学・高等学校)に教材や学びの機会を提供する教育支援プロジェクト。
「いのちをつなぐ学校」については、こちら↓
そして、「いのちをつなぐ学校」の校長先生に、生物学者の福岡伸一先生こと、フクオカハカセに就任いただいていることもあり、環境問題や生物多様性、生命について体感する「フクオカハカセと行くボルネオ学習ツアー」を実施しました!
ボルネオは、世界有数の豊かな熱帯雨林が広がっていて、多くの動植物が生息しています。そしてサラヤが環境保全活動を行っている場所、ということもあり、ボルネオに行ってきました。
参加してくれたのは、中学生・高校生の6名。それぞれ、生態系を感じたい!や、人間との共存を現地で学びたい!など、熱い想いで参加してくれました。
盛りだくさんの内容だったので全ては紹介しきれないですが、いくつか訪問した場所をご紹介します。
●ゴマントン洞窟
ゴマントン洞窟は、ボルネオのサバ州サンダカンに位置します。
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洞窟の中に入ってみると、実はゴキブリがびっしり…!!(写真は控えます…)薄暗くて、独特な臭いがします…ゴキブリが苦手な方にはあまりお勧めできない場所かもしれません…何でこんなにゴキブリがいっぱいいるかというと、洞窟に登ると秘密がわかるようです。
なので、登っていきます。なんと階段500段…!子どもたちに励まされながら、一緒に頂上まで登りました。到着するころには滝汗です。
頂上に登ると、絶景…!
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みなさん、この画像をよく見てみてください。ところどころ黒い塊がありますよね。実はこれ、コウモリの集団なんです。この洞窟は、夕方まではコウモリが住んでいるのですが、夕方になると一斉に洞窟から出てきます。それと交代するように、洞窟にはツバメがやってきます。ゴマントン洞窟は、食用のツバメの巣が採取できる場所として、有名なんです。
そして最初にお話した、ゴキブリがたくさんいる秘密は、洞窟に住むコウモリやツバメのフンを食べるためなんです。ほんの一部ではありますが、生態系を感じることができる場所です。
さらに、洞窟の近くには野生のオランウータンも…!
オランウータンは木の上に寝床を作るのですが、なんとその様子を目の前で見ることができました。
オランウータンは絶滅危惧種に指定されていて野生ではなかなか見る事ができず、わたしも何度かボルネオに行っていますが、初めて野生のオランウータンに遭遇しました。
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野生を見れて嬉しい!という気持ちもあるのですが、滅多に遭遇できないということは、それだけ絶滅に近づいているということ。そして絶滅してしまうと、他の生物にも影響があり、どんどん生態系が崩れてしまいます。
他の野生動物に遭遇したときもそうですが、"野生動物や保護動物を見に来る大勢の人間”に違和感を覚える学生も多かったようです。
●アブラヤシ農園
パーム油がアブラヤシから採れること、そして需要の高まりとともに、農園が拡大され、熱帯雨林が伐採されていることは、以前こちらでご紹介しました。
ただ、現地の人にとっては、パーム油産業はとても大切な収入源。パーム油=悪、とは言えないのです。いろいろな背景を知るには、まずは実際に訪れてみよう!ということで、農園も訪問しました。
子どもたちは初めて見るアブラヤシ。この実から採れた油が、食品や身の回りの製品に使われているなんて、と熱心に話を聞いていました。そして、実際に収穫体験もさせてもらいました。
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かなり力のいる作業のため、なかなか実が落ちてくれない…とみんな収穫に一苦労。
これを毎日何個も収穫する大変な仕事だということ、そしてパーム油産業がなくなったら、この農園で働く人の仕事もなくなってしまう…では、どうしたら人間も動物も幸せになれるんだろう…、とそれぞれ考えている様子でした。
このツアーでは、ところどころで福岡校長と学生たちが感じたことや考えたことを話し合う時間があったのですが、それぞれ「もっとこの問題を知ってもらうにはどうしたらいいかな?」「文化祭で発表したい!」「共感してもらった人から募金をつのって、それを現地に寄付して、動物と人間が住みやすい環境づくりに使ってもらいたい!」など、たくさん意見を出してくれました。
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今後、学生たちの活動や、ボルネオツアーの様子など、いのちをつなぐ学校内にて発信していきますので、お楽しみに!
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