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ここに全部置いていく

年末が好きだ。
ハロウィン終わりに間髪入れず始まるクリスマスムード。
クリスマスが終わると途端に仕事納めに入る慌ただしさ。
何より、「もうここ(今年)に全部置いていこう!面倒なことは来年また考えよう!!来年は新たな自分で頑張ろう!!」という有耶無耶感と仕切り直し感が大好きなのだ。
かくいう私も今年を振り返り、その反省を活かして来年の抱負を立てたばかり。
友人からも「来年の目標は?」というメッセージが来ていて、みんなももう心は来年に向かっているようだ。

今年はエッセイの週刊連載を始め、メンバーシップ「アーダ・コーデ」を始め、人生初の服作りに関わり、8年勤めた会社を辞めて転職し、12年続けた二重メイクを辞め、6年通っていた美容院を変え、5年かかった歯列矯正をようやく終えた。

こうして書き出してみると、これまで続けてきたことを辞めて、新たなことに挑戦した1年だったことがわかる。
正直目まぐるしすぎて今年の記憶があまりない。
歯を食いしばって全力で駆け抜けた1年だったけれど、本当はもっと楽しめたことや、一見無駄に見えて大切なことなんかを、いくつも取りこぼしてしまったような気もする。
あとなんかずっと体調が悪かった(5回くらい寝込んだ)。

来年はゆっくり深呼吸をしながら、立ち止まらなければ見つけられない綺麗なものや感動的なものたちを一つずつ拾うような年にしたいなあ。

そんなことをノートを広げて考えた。
年末だからだ。
でも、年末は明日で終わる。
明後日になると2025年がやってくる。
今年と来年は地続きで、ようは「ただの12月31日の翌日」なのに人はなぜ「ただの翌日」に想いを馳せ、期待を寄せるのだろう。
来年に掲げたことは、本当は次の日にはできたことかもしれないのに。
いや、そんなことはどうでもいい。
置いていこう、全部、今年に!


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