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Vol.3 熟年空手女子の押忍👊が言えるまでの道

さらだJKJたまこです。(※JKJ=熟年空手🥋女子)
新宿・武道学館に入門して10ヵ月。
昨年暮れの12月の昇級審査でオレンジ帯1本線9級になったばかりの初心者です。
還暦過ぎて(JKJさらたまは62歳目前で)空手なんか始めてどうなの?
というご質問が多々寄せられています。
今はもう、稽古にかすっかりハマっちゃてるもんで、
楽しくて仕方ないのですが、
それでも、最初は「空手なんてやり始めて大丈夫かしらん?」と、
不安や疑問も頭を過ったものです。特に60の手習いとして!
そこで、「熟年女子の空手あるある」のあれやこれやも、包み隠さずに
本音で書いていこうと思います。
今日は、熟年空手女子が最初にぶち当たる壁、
「押忍」の挨拶について語らせていただきます。
押忍👊

初稽古にて最初の課題は「押忍」ってちゃんと言えること!

もう、20数年前のことです。
空手をやってる某殿方たちと、とある会合でお目にかかったのですが、彼らのご挨拶や会話の途中のお返事も「オス」一辺倒だったことに、面食らったものです。

女子ですから、子どものころ愛読したスポ根漫画は「アタックNo.1」や「エースをねらえ」といったバレーボールかテニスものが中心で、「巨人の星」や「タイガーマスク」はちら見しても、「空手バカ一代」は全くかすりもせず!

なので「押忍」と書いて「オス」と読むなんてことも、実は、わりと最近知ったのです。(目にしても、押印、押収・・・オウニン? それは応仁の乱だろ!・・・みたいな脳ミソでございまして・・・)
作家生活が40年を超えていても「押忍」を知らなくても生きてこられたくらい縁遠かったのです。(押忍と書いたら、むしろ、かつてのスターアナウンサー・押坂忍さんをイメージする・・・わかるかな?・・・昭和なさらたまです)

なもんだから・・・空手を習うと決めたはいいけど正直、最初に戸惑ったのは「押忍」を口にすることでした。

最初に体験見学したときに、道場では当たり前のように「押忍」が飛び交っていました。
当然、空手女子のみなさんも、道場に入ってくるなり「押忍!」
いやはや、これ、私もやるの?・・・みたいな心の中でのプチ狼狽!

親しい友だちとは「オッス、元気?」みたいに挨拶を交わすことはあったにせよ、もう還暦過ぎたおばちゃんが真面目な顔して「押忍」って・・・いきなりそりゃ、抵抗ありますよ。
しかもでかい声で「オッス~!」なんて!

十字を切りながら「押忍!」

しかし、押忍がいえないと空手の稽古にならないわけで!
なもんで、入門して初めての稽古のとき、決意しました!
「空手はへたっぴいでも仕方ないが、今日はせめて押忍だけはちゃんと言えるようになろう!」
というわけで、道場の入口からの「押忍」を冒頭の動画のように練習したのでありました。

①入口で十字を切りながら、神殿(神棚)に向かって、大きな声で「押忍」といってから道場に入る。(結界が解かれる感じ!)
②再度、十字を切りながら道場にいる皆さんに「押忍」といって挨拶。
※退場するときはその逆順で
(動画は、すでに入門して10ヵ月たった「押忍」ですから、なかなかの
「押忍」にはなってると思いますけど・・・)

やってみると、最初の第一声はたしかに、緊張しましたけど、二度、三度ですぐ慣れます。
大きな声で言えたととき、「ああ、コレで、空手の神様にウエルカムされたかも!」って思いました。
そう、小声でぼそぼそはダメ! 大きな声で「押忍」!

意外と便利すぎる!「押忍」は万能なことだま

お返事はなんでも大きな声ではっきり「押忍」

押忍・・・使い慣れていくと、こんな便利な言葉はありません。
極端に言えば、道場では「押忍」だけ言えたら事足りるほどです。
押忍には、「おはようございます」「ありがとうござます」「わかりました」の意味でも、あと単純に「はい」という返事にも、全部「押忍」ひとつでOK!
あ、そうそう、名前呼ばれたときも、大きな声で「押忍」とお返事です。

現にJKJさらたまも、稽古中、先生に「もっと腰を落として」「まっすぐ」など御指導いただくときも、「上手くできましたね」とちょっと褒めていただいたときも、全部お返事は「押忍」です。

「いいえ、できません」「いやです」といった類いのネガティブ要素は押忍にはないので、押忍を連発してると、人間そのものがポジティブ思考になりますね。

しかも、押忍は、世界で1億3千万人いるとされる空手愛好家の共通語。
世界中どこでも「押忍(OSUまたはOSSU)」で通じる空手。
いいなあ、なんて素敵!

一説には「押忍」は「おはようございます」の略で(あざーすみたいな!)
そこに「押して忍ぶ」という概念(※これは、入門したてのJKJにはとても言及できない武道・空手道の広く深く濃い世界観・哲学があるようで💨)
が備わって受け継がれて、空手を愛する人たちの人口に膾炙した、もっとも
美しい言葉なんだんあ・・・とようやくわかってきたのです👏

最初はあんなに抵抗があったのに・・・
今じゃあ、多分、日常、一番、発してる言葉が
間違いなく「押忍」です。
ほぼ、同時期に稽古を始めたJKJ仲間も、みないい年したおばさんながら、
押忍、押忍を楽しく連発してます。
慣れってすごい! と実感します。

道場のお仲間や、空手に親しんでいる(いた)とわかった方々とのメッセージのやりとりにも最後は「押忍👊」と結んでいます。

ということで、JKJ熟年空手女子は今日も!
「押忍! 気合いを入れて~!」
稽古に励みます。
押忍👊

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