幽霊、2023年6月の仕事。
6月の仕事は、『ZAITEN』と『サイゾー』の連載コラムです。
ZAITEN『時代観察者の逆張り思考』
7月号の『時代観察者の逆張り思考』は、「驕れる東京人のTBSラジオ社長交代」。
タイトルの通り、TBSラジオの社長交代にまつわる話です。
社長交代ですぐに変わると思っているのなら能天気だね、という話でもあります。
ちなみに、8月号の表紙は久々に澤井画伯が美女を描くとのことで。
媒体の性格上、どうしてもおっさんばっかりになっちゃうからな。
サイゾー『批評なんてやめときな?』
8月号の『批評なんてやめときな?』は、「幽霊、9年目の最終回と遺言ひとつ」。
サブタイトルの通り、連載9年目に入った回で最終回です。
隔月刊までは普通に続けていたんですが、さすがに季刊化で時事コラムは無理だろう、ということで。そりゃそうだ。
わりとライフワークになっていたので、連載100回まで書きたかったけど、連載83回で季刊となると、あと4年ちょいかかるので、そりゃ無理だ。
編集部も人員が入れ替わって、担当引き継ぎで手を挙げるひともいなかったんだろうな。詳しいことは知りませんが。
最終回なので、連載開始の経緯を振り返ってみたら、最終回なのに校了直前の土壇場で編集部と表現修正で揉めまして、9年の連載ではじめて編集長から直電が入る事態に。
いままでなかったのも不思議だったけど、考えてみたら、全体校了まで引っ張ること自体、めったになかったしな。特集記事と二本立てのときは先にコラムを書いていたから、むしろ早かったし。
なお、揉めたのは本筋や前任者とはあんまり関係ない余談の部分で、とあるパーティーで初対面の筆者に失礼極まりないことを言ってきた人物の名前を書いたら、名前を伏せてくれ、とのことで。
最終回でイニシャルトークなんて格好悪いので、2段目を3行ほど差し替えました。褒め殺しでな。
これまでのコラムでも名前は書いていたし、そいつのケツモチの名前まで書いているから、今更、伏せる意味なんてないと思うけど、まあ、そういうこともあります。
このあたり、まさに「批評なんてやめときな?」ですな。
とはいえ、連載が終わっただけなので、特集記事はまた書くと思いますが。
附記徒然。
しかし、なんだかんだで17年くらい関わっていた『サイゾー』が季刊になるのは驚きというか、ずっと言われていた雑誌メディアの終焉も半分は看取ったような気分ではあります。
このnoteも、元々、『サイゾー』の隔月化で空いた月に何か書くか、と思って始めたんだけどね。
実話誌自体は昔からあるし、筆者が最初に仕事した活字系雑誌も『ザ・ベストMAGAZINE』のパチもんだったけど、『サイゾー』はまた別方向でグラビアやデザインをスタイリッシュにして、実話誌特有のしみったれた感を抑えているのを気に入っておりました。
なので、これが後退するってことは、もう紙媒体での実話誌は厳しいでしょうな。打つ手がないもの。
もうひとつの連載媒体である『ZAITEN』に何かあったとしても、それは雑誌メディアの終焉ではなく、別の商売の終焉だろうし。何とは言わないけど。
だからと言って、『グッドバイ、バッドマガジンズ』のように感傷的になるのも格好悪いんだよな、ということで、『サイゾー』とはまったく関係ないところで連載がひとつ始まります。たぶん夏からの予定です。
『サイゾー』の連載から『ZAITEN』の連載が派生しているけど、今回はもっと意外な媒体ですな。
あと、さすがに連載していないのにサイゾー編集部を窓口にはできないので、更科修一郎への仕事の問い合わせは、このメールアドレスへ送ってください。
ついでに、ほとんど放置しているTwitterの運用も始めるか、と思ったら、DMは相互フォローでないと送れない仕様になったらしく、やっぱり意欲が湧かないな。でも一応やる。