幽霊、2024年5月の仕事。
5月の仕事は『ZAITEN』の連載コラム。
ZAITEN『時代観察者の逆張り思考』
6月号は「一億総批評家時代のテレビドラマ悲喜劇」。
『不適切にもほどがある!』と『虎に翼』と『オッペンハイマー』の三題噺。『オッペンハイマー』は映画なのでテレビドラマではないけど、そこは話の流れで。
内容はほとんどタイトルの通りなので、ここで書くことがない。
附記徒然。
良く言えば、怒りのない穏やかな日々なのだろうが、物書きとしては虚無に近い日々なので、ここに書くことがない。
そういえば、従弟と過去の仕事の話をしていたが、「別に学者でもない、ありふれた物書きは同時代的な事象を映し出す鏡でしかなく、わざわざ過去に遡ってその倫理を問うのは、本質的にはそれほど意味のある行為ではない」という話をした。
とはいえ、『漂流教室』の未来人類の「儀式」のように、過去に固執して墓を掘ることでしか盛り上がれない界隈というのもあるから、そういうのもしょうがないのではないか。
個人的にはむしろ、十年一日の如く、どんな事象を食わせても同じ答えが出てくる、一貫性がありすぎるひとのほうが怖い。