1から作る創作 膨らませ方
ふくらし粉って響きなんか好きです。ベーキングパウダーのことなんですけどあれって常備してる家少ないんですね、初めて知りました。
まず前回がこんな感じです
え?なんかついてる?いやまあ今回やる作業はここから始まる、ということで。
前回、入りの部分を作ったので今回は話を膨らませて行きます。今回は二千字行かない程度の短編を予定してるので、遠慮なく膨らませましょう。
もし数万字の長編なんかを書くのであれば丁寧に膨らませるのもありです、時間をかけすぎると読者が飽きるので程々にですが。
あまり地の文がダラダラと続く冒頭は好きじゃないのでここら辺にセリフを盛り込みます。
今回は登場人物は2人の想定なので、「鶴」の人か主人公どちらかの一言が入ることになりますね。
この段階ではどちらを入れてもいいと思います。あまり主人公の独白が長い中でさらに独り言を重ねる形に展開するとややクドくなりますが、今回はまだそこまでは行きませんし。
何となくで決めてもいいんですが、今回はせっかくなのでしっかりと理由をつけてから決めましょうか。
まず主人公です。朝早くから動かないといけないことを憂鬱に感じていますね。そのためにコーヒーを買ったわけですし。さらに開けた以上これから飲むのでしょう、となると主人公は発言しないと思われます。
次に「鶴」の人、女性として位置づけてますが後で変わるかもしれません。朝早くに起きて活動するイメージはありますね。
ではその上で知らない人に意識されてなくとも声をかけるようなイメージがあるか、ないです。なので彼女が主人公に声をかけるなら既知の仲であることになります。
第三の選択肢として、「鶴」の人の独り言です。それを主人公が聞きつけて声をかける、ナンパですねこれ、やめときましょう。
こんな風にイメージから連想ゲームをします。消去法ってとても便利ですね、主人公と「鶴」との関係も知り合いであることが決まりました。
では声をかける内容についてです。
「鶴」のイメージを覚えて方は…いますかね。いやダメですね、見てる方の記憶に頼るハウツーがありますか、持ってきます。
ツンと、気高いイメージがまずありますね。でも厳しいわけではなさそうです、情の深い、近くで支えたりはしないけれど突き放しもせず見守るような感覚でしょう。
これですね。総じてやや厳しく素っ気ないけれど冷たくはないみたいな人でしょう。
そんな人が眠たそうにコーヒーを買う知り合いに何を言うでしょうか。
罵倒
私は好きですよそういう展開、でも違いますね多分。やや失礼な印象がある人、自分中心な人ならありだったかもしれません。
挨拶
なんでこれより罵倒が先に来るんだみたいな顔はやめましょう?性癖です。創作は性癖とても大事ですし。
なしではないですね。ただ無難すぎますし、何となくそれだけの用事なら話しかけずにいる印象もあります。それだけ仲のいい関係として演出の一環にするのもいいですが、やはりパンチがない。
苦言
忠告とか諌言とか、そういう意味ですね。
アリじゃないでしょうか、話しかける理由付けとしても申し分ないですし造形の上でもこういうのは触れてくれそうです。
鶴さんには苦言を呈してもらうことになりました。もう面倒なので説明中、彼女の名前は鶴さんで行きます。
方向性は決まったのでどういう苦言にするか、です。
眠いくらいの朝ですし寝坊はしてないでしょう、そもそも鶴さんも寝坊したことになりますし。
別に危ない行動をとっているわけでもありませんね、そうならないためにコーヒー買うくらいには気にしてる主人公です。
そういえば最近Twitterでカフェイン中毒についての漫画がありましたね。それで行きますか。
鶴さんはおそらく比較的丁寧な物言いでしょう、ただ全くの慇懃無礼な敬語は展開させにくいのでややフランクな敬語にします。ところで彼らを学生にするか社会人にするかはまだ決めてなかったです。
あまり仲良しだと話がやりにくいですし、遠い知人を表現しやすいクラスメイトになってもらいましょうか。学生です。今決めました。
理由が理由ですしジャブジャブ飲んでることにしました。彼女は一回二回飲んでるのを見かけただけで口うるさく言うほど短慮ではないでしょう。
そしてこの後が結構大事です。読者からすればこの作品が「鶴」をモチーフにした話なんて知らないですし、彼女がそれをまま模してるとも知りません。
重ねて言えばこれが読者が知る彼女の初印象です。あ、結構じゃないですねこれめちゃくちゃ大事です。
主人公は現在彼女を認識していません。一人で眠気を堪えてコーヒーを呷ってます。
なので先に声が届きます、それから向き直って見た目の印象に入りましょう。
こんな感じですね、読者の印象としてはボーイミーツガールでしょうか。
ここからどう進むか、粗方のイメージは着いたんじゃないでしょうか。
あまり長すぎるのもアレですし、今回はこの辺にしときますか。
ではまた次回に