さあやっと内容のお話だぞぉ
どんぱふどんぱふー、くっそややこしい話を超ざく切りにするから覚悟してね
とりあえず今回、「役割理論は具体的に何をしているのか」って感じの話をします
複雑さの部分で差はあれど、概ね「九九は1桁の数字の掛け算のことなんだよ」レベルの話をすると思ってください
じゃあ最初に、前回話した「役割理論は対戦相手を意識した考え方」ってところを厳密にしようか
例えばの話として
「アーマーガア」に
「はがねのつばさ、ビルドアップ、ボディプレス、はねやすめ」
を覚えさせて使っていたとしよう
「物理メインの相手にビルドアップとはねやすめで粘り、上がった能力で攻撃技を押し付ける」って技構成で俺は結構好き
じゃあこの「アーマーガア」を出した時、相手が「ギャラドス」を出していたらどうしようか
そんなケーススタディ
「ギャラドス」は十中八九「物理がメイン」、だから「ビルドアップ」をしてれば「下手を打たないかぎりこちらが一方的に負けることはまずない」
んで「はねやすめ」のような回復技を「ギャラドス」は持たないから「粘ってれば勝てる可能性は少なからずある」
ただ問題点がいくつかあってね
「ギャラドス」は「りゅうのまい」っていう「こうげきとすばやさを1段階あげるわざ」を持っていることが少なくないこと
こちらの攻撃技が「はがね」と「かくとう」でどちらも「ギャラドス」には半減されてしまうこと
最後に「急所」に当てられてしまうと「自分にとって不利な状態変化を無視できる」ために「ビルドアップをしていても負ける可能性がある」こと
ん?話が乱雑すぎるからまとめてくれ?
いやまあそれを考えて欲しいような気がしないでもないんだけど…
まあ例題だしいいか
「こちらから有効な攻撃手段がないため倒せるにしても時間がかかる」
「そして相手はその間にこうげきとすばやさを強化できる」
「万が一にも急所に当てられて突破された場合、もしくは読み違いやアイテムにより競り負けた場合、残るギャラドスは非常に強力になっている可能性が高い」
とまあ、こんな感じの状況なんだ
実はめっちゃピンチです
この一連の流れを指して、「このアーマーガアではギャラドスに役割を持つことができない」って表現をする
そのためのケーススタディでした
「役割を持つ」の具体的な定義はだいぶややこしくなるのよね…
わかりやすいのだけちょっと出すと
「相手から受けるダメージがこちらの回復量を上回らない」
「こちらの攻撃で相手を倒すことができ、それを達成する前に相手から倒されることがない」
これが基本も基本の2種類
あとは発展系として
「相手に倒されるより先にリフレクターや雨乞いで場を整えることが出来る」とか
「能力を上げそれをバトンタッチするまでを達成出来る」なんかのもある
それこそ「もう一体のポケモンと合わせればどんな技構成、道具を持っていても倒しきることができる」みたいな「単独でない役割」すらあるからねえ
昔はそれこそ「物理メインはほぼ受けきることが出来る」とか「特殊メイン相手にはまず競り勝てる」みたいなのがあったんだけど、火力インフレによりそういうのはなくなりました
そうだな、分かりやすく表現するなら「自分のしたいことをできる相手には役割を持てる」って落とし所でいいかな
パーティ構築のときにしてた話は割とそのままこんな感じで
「手持ちの誰も役割をこなせない相手を無くす」ための「メタ枠1」だったのじゃ
…ここで区切るのちょうどいいなこれ
よし、じゃあ今日はこの辺にして明日に続くんだけど
ちょっと宿題を出しておこう
「上記のアーマーガアと組み合わせるものとして、ギャラドス、ロトム、マルヤクデに役割を持てるポケモン」を考えてもらおうか
明日のときに「正答」、はないんだけど、「意識しないといけないポイント」を答えの一例と合わせて提示するね