( ᐙ )MPを絞り出せぇ

割と疲れきってるけれど昨日宣言したからには、「役割理論」の話をしようか

じゃあ、「役割理論が目指したもの」とは何かってところから

ではとりあえず「ニンテンドウカップ97」と呼ばれるポケモン初の公式大会、その「決勝トーナメントに出場したポケモン」を羅列するからちょっと眺めて貰おう

ケンタロス、フーディン、ルージュラ、フリーザー、ナッシー、サンダース、スターミー、ゲンガー、ダグトリオ、ラプラス、マルマイン、ガルーラ、フシギバナ、ラッキー、ギャラドス、ゴローニャ、カイリュー、シャワーズ、スリーパー、レアコイル、メタモン、サンダー
計22種(順不同)

これが「全て」です

15人が参加して各自6匹を選んだんだけど
極端な話90枠が22種で終わってしまったのよね、ポケモン自体は150種もいたのに
(ミュウツーは参加不可なため実質149種だが)

ここで注目して欲しいのは、「タイプの数」なの

ノーマル=4種
エスパー=4種
みず=4種
でんき=4種
ひこう=4種
こおり=3種
くさ=2種
どく=2種
じめん=2種
被りがあるのはこれで終わり、あとは単独で「いわ、ドラゴン、ゴースト」があるね

こういう書き方をすると、別にそこまで問題ないように見えるなこれ
ただね、ちょっと補足すると
「ゴローニャ、フシギバナ、カイリュー、メタモン、ガルーラ、レアコイル、サンダー、ギャラドス、シャワーズ」この9種類は「使用者が各1人」しかいません

おや?不穏な気配がしてきた?それを感じれるあなたはきっと聡い人

よーしじゃあ「2人しか採用してないポケモン」も調べちゃおうかなー!
いやまあ「スリーパー」だけなんだけどさ

つまりどういうこと?って人のために説明すると
「初代公式大会はほぼほぼ12種類のポケモンで成り立っていた」ってことよ

しかもほぼ「ノーマル」、「エスパー」、「みず」、「こおり」、「でんき」の5タイプ
これもうバランスも何もあったもんじゃねえよな!

「強いポケモン、技を押し付け合う原始時代」って表現した理由がこれです
「ポケモンの相性」は二の次で「強いポケモン、強い技」が最優先だった

んでまあ、これはイカンとゲーフリは次の世代で「こおり」と「エスパー」に下方修正をガンガンしたのよね
主にこれが「はがね」と「あく」タイプが生まれた理由

あと初代では「ほのお」タイプに「こおり」わざが等倍だったんだけど金銀から半減にされたりした
「ふぶき」と「はかいこうせん」って技単位でも下方修正を加えたし
「とくしゅ」ってステータスを「とくこう」「とくぼう」に分離して「特殊タイプ」そのものへの向かい風もある

結果として、相応にバランスが取れて「ポケモンの相性」ってのが見えてくるようになったんだ


それでもやはり「強いポケモンは強い」ってのは無くしきれないものでね
金銀では特に「カビゴン」や「ガラガラ」が暴れ回った時代だ

まあ、だからこそ、というべきかもしれない
「その強いポケモンに対して相性の良いポケモンを使う」って発想が生まれるのも自然な話だよねえ

具体例をあげると
ノーマルもじめんもタイプ、ステータス両面で対策できる「エアームド」
じめんを半減して返しにくさ技で取り返せる「ナッシー」
とくしゅの下方修正及び新技で火力や安定感が跳ね上がった「カイリキー」
この辺が「カビゴン」や「ガラガラ」対策としての「役割」を担った

これが「役割理論」が「なぜ生まれたか」及び「どういう目的を持って生まれたか」の話

「ポケモン」が「自分一人で遊ぶゲーム」から「相手と戦うゲーム」になったからこそ起きた「必然の変化」みたいなものよ


たまに勘違いされてることがあるけど
「役割理論」ってのはパーティの組み方とか戦術「ではない」んだよ
本当にこういう、「現在では無意識にしている思考、考え方そのもの」のことを指してる

「え?じゃあ特に学ぶ必要も識る必要もなくない?」って言われたらまあ、大きく否定はできないかな

あくまで「普段無意識にしていることがどういう意味があるものなのか」ってのを理解する、最終的には「意識的に再現する」のが目的のお話だからね


またほぼほぼ歴史の話で終わったな?あれ?
役割理論だけで全3回になるかもしれんなこれ

まあ、うん、ここまで読んでもらってなんだけど
言いたいこと覚えてもらいたいことはひとつだけ

役割理論は「対戦相手を意識した考え方そのもの」です