昨晩楽しくなった余波

めっちゃ先日に「おじさんキャラが好き」って話をしたじゃない?もっと前に「異類婚姻譚」の話とかもしたけど
それらと関連して少し汎用性を上げながら掘り下げるお話

個人の価値観と注釈をひとつした上で言うけど
自分は「差のある関係」って好きなのよ

「性差」とか「年齢」もそうだけど
それこそ「価値観」や「種族」、「言語」かもしれないし
「身分差」とかは昔からみんな大好きな話じゃない?

ちょっと話はズレるけど「差のない平等な世の中」ってのはあまり素敵には思えないのよね
創作的な都合だとか現実的に可能不可能みたいな話もあるにはあるんだけど
そもそもが「全部同じ」にしようとするのは
「優れていないところは不要だから排除する」
考え方が透けて見えるから好きになれない

よし話題を戻そう
差のある関係ってある程度のラインまでは上手くいくんだけど、心底一緒になろうとしたら
「互いに歩み寄る」か「片方が片方に限りなく近付く」のどちらかになるのよ

あちこちの伝承で残る異類婚姻譚は後者が多いね
「獣や妖怪の類が人の足並みに合わせようとする」か
「人が神の領域に誘われる」
このパターンが過半数を占める印象かな

個人的には「優位に立つ側」が「自分の優位性と相手を天秤にかける」話が好きだから誘われる系のはさほど食指が動かないのよね

これを年齢差の話に落とすなら
若い側が「自分のこれからの可能性」と「相手」を天秤にかけることになるんだ
ただまあこれは同年代とかでも見えてないだけで実際は存在してる部分ではある

風情のない言い方をするならギャンブルかしら?
下りたところで相応に幸せになるかはまた別問題だけども

最近読んだ作品だと
「世界は広げたい
でも出会いはここで終わりでいい」
って感じのセリフがだいぶ印象に残ってるかな

恋愛の目指すものが「幸せ」だけなら話はとてもわかりやすくてシンプルなのにって思う日は、意外と身近な気がする

「好きなもののためにどれだけ努力できるか」ってのは間違いなく美談だよ

でもそれと同じくらい
「好きなもののためにどれだけを捨てられるか」
「黙って待っていることが難しいか」
「万が一でも億が一でも存在するのは嫌だ」
なんて破滅的な愛情だって、また美談だと思うのよね