確率の計算が出てくる話
だから苦手な人は頭ぼーんなるかもしれん、ごめんな!
とりあえず大前提の話
俺はこうってやつなんだけどきっとポケモンやってる人はだいたいこの感覚だろうと信じてるんだけど
ポケモンの技は
「命中が100の技」
「命中が95-80までの技」
「命中が75以下の技」
って感じに3分類出来ると思うの
必中とかは概ね「命中100」分類ね
これは何を基準にわけてるかと言うと、体感です
「命中100」はまあ言うまでもなく、「外れない技」
「命中95-80」は感覚の表現だけど、「当たると期待できる技」
「75以下」は「当たればいいなの技」
何でこんな話から入るの?ってのはまあ「命中85のだいもんじ」はよく見るのに「命中70のかみなり」はほとんど見ないのは何故?ってところの説明なんだけども
この感覚を具体的に説明するためには、少し確率の知識に触れてもらわないと無理なのよね
中学数学の話だからまあ、そんなに難しくないんだけども
「命中70の技を2回撃って2回とも外す確率」
「命中85の技を2回撃って2回とも外す確率」
これを比較して欲しいのよ
色々端折って答えを出すと
前者は「9%」で後者は「2.25%」になるんだこれ
結構差がエグくない?
およそ一割の確率で2回撃った技が2回とも外れるんだぜ?
だから「命中が70%の技」ってのはひとつのボーダーになって信用の差になる
んでちょっと踏み込んだ話として
「かえんほうしゃ」より「だいもんじ」を優先する状況の話をしよう
「何故わざわざ命中の不安定な技にするの?」ってやつだ
「2回撃って1回当たるならと火力優先するなら、2回撃って2回当たる技のが良くない?」ってやつ
ちなみに「だいもんじが2回とも当たる確率」は「72.25%」です
これはね、2つ想定されるパターンがある
どっちも理屈自体は同じなんだけどね?
まず「メインに据える技」の場合
これは凄くシンプルな話になるんだけど、「メインに据える技を撃つ時」ってどういうときが一番多いかって想定ね
タイプにも寄るんだけど、一番撃ちたい状況は「自分がタイプ相性で見て有利な状況」なわけさ
それはつまり相手から見ると「不利な相性を押し付けられてる状況」になる
じゃあそういう時に相手はどうしたいかって考えたらそりゃまあ「交換」をしたくなるのよね
ここで頭を掠めるのが「交換されるなら外してもそこまで痛手ではないのでは?」って発想
これが理由そのものなの
だから「外れても構わないけど当たった時により被害の大きい技」を採用されがちなのが実際のところ
ただ「耐久の高いポケモン」は「PPが少ない技」をメインに使うと足りなくなるって事情があって「かえんほうしゃ」や「なみのり」を優先したりする
あとはそもそも「外したら手痛い反撃を貰いかねない」ときの想定もあるね
「命中の微妙な技しかないといざってときに泣きを見る」ってのはしばしば言われる話
まあだいたいそういうのは「じしん」とか「シャドーボール」とかの「通りが良くてそれなりの威力が保証されてる技」を「メインとは別のタイプの技として添える」ことが多いかしら
んで最近はちょっと見ないけどもうひとつのパターン
「役割破壊」って言われるもののやつ
これは…どう説明したらいいかな
主に「エアームド」対策に「だいもんじ」が流行った頃の話なんだけど
「メインのステータスが物理よりのポケモン」にとって「エアームド」って一種の壁だったのよ
「てっぺき」で防御はガンガンあげてくるし「ねむる」とか「はねやすめ」で回復してくる
弱点をつこうにも「ほのお」や「でんき」の強い物理技って本人がそのタイプでないとなかなか持ってなかったりするし
そこで辿り着いたのが「じゃあエアームドだけは特殊技で倒しちゃおう」って発想
これはかなり浸透してね
それこそ「ケンタロス」とか「ガブリアス」が「だいもんじ」持ってるの見たことある人結構いると思う
んで本題、なぜ「かえんほうしゃ」じゃないの?ってところ
答えはシンプルで、「かえんほうしゃだと火力が足りない」んだ
第2,3世代はまた勝手が違うから第4世代以降の話だけど
メインは物理だからそこの性能は可能な限り落としたくない
でもエアームドを倒すためには「2発で倒せる」ことが必須条件
(3発ないと倒せない=体力が半分減らせない=回復が間に合ってしまう)
だから「だいもんじ」を優先「せざるをえない」状況だった
ここでまあ気になったかもしれないけど
「命中に不安のある技で2発連続必要ならそこまで怖くないんじゃ?」って考える人もいると思う
ただそれでもまあ充分だったのよね
だって「本来有利に倒せる相手」が「ワンチャンあれば逆転できる技」を命中以外リスクなしに撃ち出してくるんだよ?
そら怖いわ、一発逆転で負けるゲームだポケモンは
今は火力のインフレが進んだから「昔のような役割破壊」はほぼほぼ壊滅したかなー
「じゃあなんでこの話をしたのか」って言われそう、俺なら言うわ
いや確かに「昔のような役割破壊」は見なくなったんだけど、今は「調整崩し」として残ってるのよこの考え方
例えば…そう、「トゲキッス」は「サンダースの10万ボルト」はたとえ性格を特攻よりしてても一発ならギリギリ耐えるの
だけどアイテムで火力をかさましして「かみなり」を撃てば、一撃で倒せる
ややリスクの高い賭けだけどこういうの決まると気持ちいいのよね…
そういう「このポケモンはこの技だから何発なら受けれる」って想定をズラすためにわざと火力を優先するときもまああるんじゃよってやつ
そもそも速攻型のポケモンなんかは命中不安な技でも使って一撃に賭けていかないと火力足りねえよ!のパターンもあるけどね!
「ポケモンは運ゲーじゃない」って思ってる人は、「ニンテンドウカップ2000の決勝戦」を見てくるととても愉快になれるよ