1から作る創作 書き出し
早速ツールを用意しましょう、そして書きます。終わりです。
ごめんなさいごめんなさい1度やってみたかっただけなんです、ちゃんと説明しますから帰らないで。
では気を取り直して
あ、ツールを用意するのは本当です。事前にやれることはもう終わりました。書きます。
当然ですが白紙です、なーんにもない。
タイトルを先につけたい!って方いますかね、いそうですね?気持ちはわかります。すぐ手をつけられる作業ですし、決まってれば楽かなとか思います。
でもそれは後にしましょう、今の構想が途中でやっぱこっちのが良くね?ってなったときに初めにつけたタイトルは足枷になります。
鶴のイメージから、ひとつ文を出して見ましょう。なんでもいい…わけではないです、なるべく薄い文にしてください。
例
立てば芍薬座れば牡丹、なんて一文があるけれど彼女は立ち姿が一番だ。
例
冬にしては、冬に生き物がとる姿としては寒過ぎる気がした。どこまでも細く、白い。
例
触れるものは少しでいい。知らぬまま、解らぬままでいれば傷つくこともない。
この辺ですかね。
…気障っぽい?…………いやほら、創作なんて大概そんなものなので…ね?
んんっ、気を取り直して。
上二つは鶴をモチーフにした人物を見た印象です。最後は鶴をモチーフにした人の有り様、心情描写ですね。
これを元に冒頭を立ち上げます。この際に誰の視点で話が展開するかも決めてしまいましょう。
今回は、何となく気に入ったので2番目の寒く細いにしましょうか。
実際に内容に入ります。
書き出しですが、別にそんな名文を作ろうとしなくていいです。ただ読者に情報を確実に一つ伝えましょう。
なるべく内容に則した、核心に触れない、イメージの湧きやすいものを。
今回なら寒さですね。それも屋外の寒さでしょう。
ちょっと表現の荒いところがありますが、冬の朝です。きっと通勤時間でしょう。イメージがついたところで表現を矯正します。
とりあえずこんなものでしょう、小道具としてコーヒーが出てきました。
冬の朝と鶴の寒い白いイメージと黒い熱いコーヒーは扱いやすいかもしれないなんて考えてます。
文章の見栄えとして、短文が続きすぎる冒頭は好きじゃないので3文目をやや長くしますね。
自分への言い訳が上手になりました。ズルい大人ですね。
文章の立ち上げとしてこのくらいでしょうか。これからはこの流れに沿って進めて行くことになります。
では、また次回に。