頭が鶏になった!許せ!
Dr.チキンヘッドというキャラの話をする上で、こいつは紛れもなく本編に寄与しないサブキャラであるということは覚えておかないといけない。
割と序盤から出てくる敵キャラで、見た目の特異さと作品の空気感を踏まえると世界観の解釈をスムーズにするためのキャラかなとも思う。
中盤から本格的に忘却王と事を構え始めるとあまり触れなくなるキャラなのだけれど、月関連の話になって再度スポットライトが当たるようになる。
味方、ではない。だが敵対しているわけでもない。
何やら他の目的があって、恐らく同じ相手を敵としていて、通りすがりのロボットに「博士を助けてくれ」と対価としてそのロボットの核と共に託されるもの。
「箱庭に生きる被造物が箱庭の外を観測できるのか、そして箱庭の外に出ることができるのか」
この命題を背負っているのキャラである。
前作のさいはてHOSPITALで言うのならヨウスケとファル彦の文脈と佐々原部長の文脈を足してそのままにしたような方向性か。
世界壁の向こう側、砂漠の先に何があるか誰がいるのかを追いかけている科学者。
だからまあ冒険を是としている主人公一行と相対する理由も改まってしまえば特にない。
ネタバレをしてしまえばEDでピー子らも一緒に砂漠の向こうに行こうとするわけだしね。