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フランス旅行のベストシーズンはいつ?|旅の質問に答えます


フランスや海外を行ったり来たりしていると、よく尋ねられる質問がいくつかあります。
よく寄せられる旅の疑問について、これから少しずつ私なりに答えてみようと思います。

今回はこちら。

「フランス旅行のベストシーズンはいつ?」

結論から言うと、個人的には

ゴールデンウィーク明けの5月10日ごろ〜6月末

をお勧めします。

理由その1…気候がいい

エリアにもよると思いますが、フランスの秋〜春の天気は不安定で雨の日も多く、気温もあまり上がらないことが多いです。
おすすめのこの時期は晴天が多い印象で、ほとんど傘を使うこともありません。
気温も朝晩は多少冷え込むものの、日中は20〜25度程度で過ごしやすい日が多いので街歩きも楽しめます。
服装も冬に比べて軽装で済むので、荷物のスペースにも余裕ができますよ!

また、バラなどの花々が咲き乱れ、公園や庭などが美しく彩られる季節もこの時期。
ヨーロッパでは6月が最も晴天が多い月と言われ、この時期に挙式するカップルが多いことからも「ジューンブライド」の言葉がうまれたそう。
日本とは逆で面白いですよね!
そういえばフランスでも春雨や秋雨のような日が長く続くことはありますが、土砂降りのような雨が降る「梅雨」はない気がします。

理由その2…昼が長いので時間を有効に使える

冬至を境に昼が長くなるのは日本と同じなのですが、緯度の関係上ヨーロッパの夏はとにかく昼が長いです。初めてフランスの夏を体験した時、夜の10時ごろまでまるで昼のように明るいことにびっくりしました。
7月14日の革命記念日に有名な「パリ祭」の花火を見に行ったのですが、なんと花火が始まったのは夜の11時。それまで待たないと空が暗くならないので打ち上げられないのです!
夏の花火をお目当てに旅程を組まれる方は気をつけてください…大抵、花火のあと宿に帰り着くのは日が変わってからになります。

反対に19歳で人生初のフランス旅行をした時は12月で、夕方5時にはもう星が瞬いていました。
慣れない街を暗い中歩くのはかなり神経を使い、またとにかく寒くて観光どころではなかった記憶があります。
本来は美しい街並みも、同じような建物が並んでいるために迷いやすく、しかも暗いと方向感覚がますますおかしくなってくるもの。
12月のクリスマスシーズンはイルミネーションやクリスマスマーケットが美しく楽しいものですが、冬季休業している施設なども多いことは頭に入れておいた方がいいと思います。

理由その3…航空券が比較的安い

ゴールデンウィークの航空券を調べて、その価格に旅を諦めた人も多いのではないでしょうか。
実はゴールデンウィーク直後から、航空券はぐっと価格が下がります。連休に比べると需要が減るから当たり前なのですが、出発のタイミングを少しずらすだけでかなりの価格差がうまれるので見逃せません。
以後、夏休み前の7月上旬ごろまでは安いチケットが見つかりやすいので、可能であればこの時期に旅するのがおすすめです。

航空券が1年で最も安くなるのは、年始のハイシーズンが落ち着く1月10日ごろから2月末まで。
驚くほど安い飛行機のチケットが取れたり、ホテルなども値下げされることが多いのですが、2番目の理由からあまりおすすめはできません。

ただし、
・1月上旬に始まるバーゲンに行きたい
・コンサートやオペラ、バレエなどの舞台を楽しみたい
という方には冬の旅も楽しめるのではないかと思います。
美術館も、夏の間に比べるとかなり人が少ないのでゆっくりと鑑賞できるのも冬ならでは。
ぜひ、旅の目的に応じてベストなタイミングを選んでみてくださいね!

noteに何を書こうか悩みながら携帯の写真を眺めていたとき、このヴォージュ広場の写真が目に留まりました。

パリの真ん中でピクニックを楽しむ人々

これは2024年の5月、パリのヴォージュ広場を訪れた時の写真です。
青い空に立体的な雲。青々とした芝生、生い茂る新緑。あたたかな日差しのもとピクニックを楽しむ人々。
これを書いているのは1月、鹿児島にも寒波がやってきている夜にかじかむ手を息で温めながらタイプしています。
あのあたたかい日差しと爽やかな風が恋しい…
フランスの人々が春を心待ちにする気持ちが、今はわかるような気がします。

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