ようやく妊活のスタートラインに立てたが
風疹ワクチンを接種した2ヶ月後、ようやく妊活のスタートラインに立てた。ブライダルチェックの精液検査の結果も良好、わたしのAMH値も5.0であることから、夫婦で話し合い、ひとまずは自己流でタイミングをとっていくことになった。
ブライダルチェックで判明した卵巣の腫れについては、ブライダルチェックの1ヶ月半後に再受診したが、相変わらず腫れているとのこと。「チョコレート嚢胞かもしれないね」と医師に言われたときは、元々生理が重くピルを飲んでいたくらいだから、まあ、そうだよね、と思っている自分がいた。
ブライダルチェックを受けて異常がないことがわかったら、前向きに妊活に取り組めると思っていた。確かに大きな異常はなかった。プロラクチンが高くても、卵巣が腫れていても、妊娠されている方はいる。でも、夫の検査結果が良好だったことから、妊娠できなかったとしたら自分のせいではないか…、まだ検査していない卵管に異常があったら…、と常に焦りや不安を抱いている。
妊活を開始して1~2周期でこんな感情を抱いていたら先が思いやられるが、ちょうど周りが妊娠・出産ラッシュで、かなり焦っていた。
わたしは理系の総合職で今働いていて、妊娠・出産をしてもこのままキャリアを積み重ねていきたいと思っている。と言うと、だいたい周りからは「バリキャリ志向なんだね!」「出世がんばってね!」と言われるのだが、決してバリキャリ志向でもなく、出世願望があるわけでもない。今のお給料でいいから、今の仕事を続けて、自分の望むように暮らしたいという願望があるだけだ。
入社後配属された部署が精神的にハードで、自分のキャリアデザインが思い描けないまま、とりあえず逃げたいと思っていた矢先、今の部署からお声がかかり、異動して数年経った今ではこの仕事を続けたいと思えるようになった。また、今の上司がとてもいい方で、その方からも学ぶことも多く、一緒に仕事ができていることがとても幸せだった。少なくともあと1~2年は今の上司の下で仕事をして、自分自身を成長させたい。
仕事をしたいと言う気持ちと、妊娠を望む気持ちはどちらも同じくらい。仕事のために、妊娠を後回しにする気持ちはこれっぽっちもない。仲がよいと思っていた知人に「お仕事が楽しいみたいだから、赤ちゃんはまだって言ってたもんね~?」と言われたときには、「なにもわかってないくせに!」とかなりの苛立ちを感じたし、「仕事と妊娠のどちらかしか手に入れられない」みたいなアンコンシャス・バイアスに対して猛烈な嫌悪感を抱いた。
仕事と妊活を両立できている今の状況はありがたいと思いつつ、もしも不妊治療を開始して仕事も続けられなくなったら…という最悪の状況を常に想像している自分がいる。
妊娠・出産している周りの人たちも、妊娠前・妊娠中・出産後と、きっと幸せな感情だけでなく、様々な感情を抱いているのだろう。妊娠できたら、終わりではない。そこは新たなスタートラインだ。そうわかっていても、隣の芝生は青く見えるし、早く妊娠のスタートラインに立てないかと思ってしまう。