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またまた最近買った本

原書(繁体字)

日本語の本よりも原書の方が多いとは、これいかに。
ちなみに私は中国語はわからない。まだ。
言い訳じみているけれど、日本で出版されている台湾関係本は、映え狙いのおしゃれなリノベカフェやスイーツ、有名店紹介など似た内容のものがまだ主流。
台北以外の小さな街のことをもっと詳しく知りたい、できれば台湾に住んでいる人たちの日常生活を垣間見たいと思うと、どうしても現地台湾で出版されている原書のエッセイなどになってしまう。
それに台湾の本は安い。海外輸送費込みでも日本の単行本2、3冊分ほどの値段で原書が5冊くらい買えてしまうので、もうやめられない止まらない。その結果がこれ。

林欣誼
『老雑時代』
台青蕉
『小鎮専門店』 

『台灣廟宇深度導覧圖鑑』
『台湾古建築装飾深度導覧』
片倉佳史
『台灣風景印』 
陳志東・許瓊文・游文宏
『農村廚房尋味之旅』
老屋顏(辛永勝・楊朝景)
『老屋顏與鐵窗花』
紅糖美學
『國之色 中國傳統色配色圖典』 

阿春爸(黃郁清)
『台南旅職人』
許傑
『台灣的100種鄉鎮味道』
『台灣老街』
曹健
『與釀造』

Kindle版

呉明益
『自転車泥棒』 
野嶋剛
『タイワニーズ 故郷喪失者の物語』
光瀬憲子
『台湾の人情食堂 こだわりグルメ旅』
『台湾―魂をゆさぶる麗しの島』
『台湾一周 !! 途中下車、美味しい旅』
『台湾一周!安旨食堂の旅 』
『台湾縦断!人情食堂と美景の旅』

本棚にスペースがなくなってきたという事もあるけれど、再び往来可となった時に台湾に連れて行きたい本は電子版で買うようになった。
『自転車泥棒』は小説、『タイワニーズ 故郷喪失者の物語』はノンフィクション、光瀬憲子さんの5冊はガイドブック的エッセイだけれど、どれも一気に読んでしまうほど引き込まれた。
『タイワニーズ 故郷喪失者の物語』の帯に記されたキャッチコピーは
「日本は台湾を二度も捨てた」。

一度目は日本が第2次大戦に敗れ、台湾が日本の植民地から中華民国となったとき。
二度目は、中共が国連に加盟したとき、日本が中共との外交関係を樹立し、中華民国(台湾)と断交したとき。

それでも台湾と日本を繋いできた人たちがいるから、今がある。「親日」や「友好的」、或いは「反日」などという言葉の表層だけでは語り切れない、その複雑な背景を知ることができる好著。

光瀬憲子さんの著書に紹介されている「グルメ」はローカル色たっぷりの食堂や屋台飯がほとんど。写真も地味だけれど美味しそうなローカル飯か街の日常風景で、「映え」狙いのガイド本に辟易していた私には直球ドストライク。
読んでいるとあの雑然とした通りや賑やかな市場に自分も佇んでいるような気持ちになれる。

その他


孫大川Pa’labang (原書企画) ・林 初梅(編・監訳)・古川 裕(監訳)

『日本語と華語の対訳で読む 台湾原住民の神話と伝説 上巻
 アミ族、プユマ族、タオ族、パイワン族、ルカイ族』
『日本語と華語の対訳で読む 台湾原住民の神話と伝説 下巻
 ブヌン族、サオ族、ツォウ族、サイシャット族、タイヤル族』
種籽設計 著 光瀬憲子 訳
『台湾の美味しい調味料 台湾醤』
佐藤春夫
『佐藤春夫台湾小説集-女誡扇綺譚』

原住民文化については台湾に限らず昔から興味があって、マオリ語なども勉強したいとかずっと言っているくせに、何もやっていないんですが。
ただ、最近パイワン族出身のシンガーソングライター 戴曉君 Sauljaljui さんの歌声を聴いてすっかりファンになってしまった事もあり、台湾原住民文化や言語に関してはもう少し真面目にいろいろ知っておきたいと思っている。

佐藤春夫の台湾に関わる作品はずっと読みたいと思っていたのに『女誡扇綺譚』しか見つけられないでいたので、他の台湾関係短編も収録された文庫が発売されると聞いて小躍りした。
その後、文庫の編者である河野龍也実践女子大学教授がFacebookで各短編に関わる詳細な資料を公開しておられるのを知り、不躾にも思い切って友達申請ボタンを押したら快く承認していただいた。
その資料と照らし合わせながら読むのが楽しくて、その楽しさを少しでも引き伸ばしたくてちびちびと読んでいる。

***

昨年3月に16年ぶりに台湾に行って以降、いったいどれだけの本を買って読んだろうと思う。今年はここ十年くらいの間で一番本を買っている年ではあるまいか。
ちなみに私の場合はSTAY HOMEの影響ではないのは一目瞭然。
原書に関しては、今はまだ写真と意味不明な繁体字を追っているだけだけど、これだけたくさん「将来読めるようになるであろう本」があると、本棚を眺めながら、思わずにやにやしてしまうよね。

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読書の秋2020というタグがあるらしい。
1冊に絞って書いているわけでもないし感想と言うほどの感想でもない。
なので入賞を狙う気持ちなんて全くないけれど、このタグで私の記事に来てくれた人たちが台湾関係の本に興味を持ってくれたら嬉しいので参加しようと思う。

as of 2020.10.18

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しゃんゆえ
自分が好きなこと、好きな場所、好きなもののことだけを書いています。もし気に入っていただけたのであれば嬉しいです。