終演後の劇場でダラダラしたい!
ごあいさつ文 ー城崎国際アートセンターでやる場合ー
初めまして。
豊岡市の芸術文化と観光を学ぶ大学に通っている髙木沙羅々と申します。
広島県福山市生まれの大阪府育ちです。
今は3年生で、ゼミの卒業研究として城崎国際アートセンターの皆さんにご協力いただき劇場で『茶屋』を開いています。
好きなものは「お米」と「劇場」です。
理由は、海外でお米が食べられなかったとき、たまたま劇場を訪れてスーッと息を吸ってみたら、お米を食べたときと同じくらい心が満たされ、力が湧いてきて「生き返った〜!!」と思ったからです。
劇場に来るのは他の娯楽に比べると少し大変です。
皆さん「わざわざ」いらしたのですから、
どうせだったら「あ〜いい日だったな」と思ってお布団に入ってほしいというのが私の卒業研究の目的です。
日本の多くの劇場では公演が終わったら
お客さんは流しそうめんのようにツルツルっと劇場の外に出されてしまいます。
あと、なんだかアウェイな感じで、なんとなく、帰るしかない。
回転率の高いラーメン屋か!と思うほどにあっさりと「ありがとうございました〜またのお越しを〜」と言われてしまうのです。
提供されたものがどんなものだとしても、です。
普通のラーメンならよく知った味なので、
まあ美味しかったからいっか、と思えますが
『なんだかわからないラーメン』だった場合、
「これは美味しいのか?不味いのか?」「スープの出汁はなにでとってるんだ?」「この具材はなんだ?」「器にもこだわりが?」「そもそもこれはラーメンなのか?」とモヤモヤした気持ちを抱えることになります。
しかも希少価値が高い食材を使っているとか、有名なシェフが作ったものとか言われてしまうとその美味しさがわからない自分を恥ずかしく思ったり、責めてしまったりするかもしれません。
ぜひ「ラーメン」をそのまま「芸術文化」に置き換えてみてください。
城崎国際アートセンターは、シェフであるアーティストでさえ『まだなんだかよくわからないもの』を観られるとても珍しい場所です。
『なんだかよくわからない芸術文化』を良いと思うかあんまりだと思うかは、『なんだかよくわからないラーメン』が美味しいか美味しくないかくらい適当な会話から始めても良いんじゃないかと思います。
「これが美味しくない(面白くない)のは今日寒すぎるからだよね」みたいな結論になってもいいし、そこから「寒いと電気代がかかって大変よね」みたいな全然関係ない話になっても良いと思います。
そして今日は、皆さんがゆっくりしていただけるように、
少しですが、つまめるものと飲み物を用意しました。
さらにここには同じ場所で同じものを体験した人が集まっています。
どんな素朴な「?」やモヤモヤでも試しに表に出してみることで確実に「酒の肴」が増えていきますので、ぜひご協力をお願いします。最後までお読みいただきありがとうございました。
劇場に来た日をいい日にできますように。
「あ~いい日にしてやったわ!」って思えますように!
追記:いろんな言葉で説明してみる
テーマに関する色々な言い方①
テーマに関する色々な言い方②
地域に劇場があるから意味がある。