JAZZMASTER製作
JAZZMASTERを製作しました。
狙いとしては、EシリアルのSquierネックが個人的に非常に好みで、
それを活かす為に、JAZZMASTERを作ろうと思っていながら数年、、
先伸ばしていたものがやっと動いた形となります。
自分のやりたかった事が現状すべてできたので、大変満足できました。
Body:MJT
Neck:Squier stratocaster用(E serial)
特別なことはしておらず、リアハムがマストだったぐらいでしょうか。
ピックアップについては
Neck P.U : RetroTone THE MASTER
Bridge P.U : Loller IMPERIAL std
となってます。
トレモロはRetroToneの弦間ピッチが55mmになっているもの、
ブリッジサドルもRetroTone ブラスサドルを使っています。
ブラスサドルも新品状態の見た目だとアレですが、酸化してくすんでくると雰囲気がでて良いです。
配線、ピックガード加工などは私が行っておりますが、
木部加工、セットアップにつきましては、
お世話になっている 工房Path 様(https://twitter.com/path021)に作業を依頼させていただきました。
主に私の行った作業について、まとめの記録となります。
まずBody内部シールド処理ですが、真鍮プレート(t=0.5)をカットし、
キャビティ底面に配置しております。
オリジナルは箱といいますか、サイドまで囲う形の1枚になっているのですが、手作業でやるのは厳しいので却下。(板厚をもっと薄い物を使ったらやりようはあったかもしれません。)
JAGUAR,MUSTANGは(キャビティは小さいが)底面にあるだけだったと思うので、それに倣っているという言い訳、最もらしい理由付けにより体裁を保っています。
Bridge PU箇所はハムのザグリなどあるので省略。
ハムバッカーの取付方法について思案したところ、、
JAZZMASTER PUカバーを加工してハムを載せる方法もできるようなのですが、
カバー付きだと上下が若干干渉して精神衛生上あまりよろしくない事、
見た目もビッ!としないといいますか、好みではなかったので採用せず。
Michael Lemmo が採用していて実績があり、見た目も好みなので、
通常のハムエスカッションで取付ける形でお願いしました。
エスカッションを載せるにあたり、ピックガードを削って加工しています。
アルミの加工であれば、作業投げるほどではないと判断し、
硬派にやすりで整形しました。
ハムバッカーのエスカッションについて。
底面側がフラットorカーブや高さ2種類ほど違う物があることは認識してました。
今回知ったのが、横幅が90mmと92mmと2種類あるということが知識がなく勉強になりました。
当然取付ネジ穴もずれている為、もしエスカッションのリプレイス品を購入しようと為る際サイズの確認が必要となるようです。
ちなみに今回私は、最終的に幅90mmのサイズの物を採用しました。
また、エスカッションとピックアップの高さのバランスを鑑みて、
エスカッションに円柱スペーサーをかまして、高さを底上げしてもらっています。
配線
あまり特別な事はしていませんが、オリジナルと違う箇所を挙げますと、
-プリセットがフロントのみでなく、セレクターに追従してプリセット回路が通る。
-プリセットがローパス固定かつ、ハイパスコントロール追加。
-POT 500k、コンデンサ0.022u(プリセットは0.01u)
このくらいでしょうか。
ギターのPOTは原則Aカーブを使うのが好みなのですが、
オリジナルがプリセット側はBカーブを採用して、本機もBカーブにしています。
配線作業をしている時は何も考えずやっていたのですが、プリセットのコントロールはPOT的には逆効きになっているのでBカーブを採用しているようです。(通常のvol,toneの回し方向にプリセットも合わせる為と思われます)
パッと気付かずで一度普通に配線しており、配線チェックで気付いて修正しています、、(写真は修正前です、、
まずオリジナルの配線図等確認しましょうという事ですね。
(真面目にAカーブっぽく可変させたいのであれば、Cカーブ採用の方が良いでしょう。プリセットは大して触らないので、Bカーブでよしとしています。)
個人的にギターのトーンコンデンサはセラミック1択なのですが、プリセット側は適当に余りものを載せてます。
プリセットスイッチでハイパスのみオンオフ切替でも良いのではとも思っているので、もしかしたら変えるかもしれません。
一応現状回路図を載せます。
といったところでしょうか、、
正直私の前もって作業したことは大した内容ではなく、
ボディ、ネック、ピックガードが全てメーカー違いである事、個体差など、
その差異による帳尻合わせ、最終的なセットアップがおそらく一番大変だと想像(ブリッジの穴空け直しなどもしてもらっている)できるので、
そのあたりを丁度よく、素晴らしい形で組み上げていただいた
工房Path 石川さんに感謝!といった事がすべてとなります。