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恋と地球の表面

最近、オーストリアという国に関心がある。というのも、ストア哲学との関連で、アドラー心理学やドラッカーの経営学、いずれもオーストリアの出身者だということ。そして、最近読んでいる次の本が、経済学のオーストリア学派についてなのだが、どうやら、その思想が道教と共通性があること、それはとりも直さず、オーストリアの経済思想が、直接、諸子百家の影響を受けていることは考えづらいから、ストア哲学に何らかの影響を受けているのではないかと睨んでいる。もしそうだとしたら、なぜアドラー、ドラッカーに比べると少し早いが、ストア哲学の影響を受けた学問の芽がオーストリア=ハンガリー帝国が解体した土地に芽吹いたのか、興味が湧いてきたのである。

考えてみると、オーストリア=ハンガリー帝国の不安定化が、青天の霹靂であった第一次世界大戦を引き起こし、その講和の失敗が尾を引いて、第二次世界大戦の原因となったわけだ。とすると、現在の地球の表面は、オーストリア=ハンガリー帝国の不安定化、マイヤーリンク事件、ルドルフ皇太子と恋人の情死事件によって決定づけられたと言っても過言ではない。

そして、そのオーストリアの総選挙で9月29日極右政党が第一党となった。悲観的かもしれないが、ウクライナがロシアに飲み込まれ、ロシアに新たな野望を抱かせるきっかけになるのかもしれない。そうすると日本も本格的に他人事ではなく、ストア哲学の技法の一つ、 << futurorum malorum præmeditatio >> (悪い未来を思い描く)が必要な時代となるのかもしれないな。ちょっとオーストリアの新聞もフォローしようかと思う。

初めて知ったが、オーストリアの発行部数トップの新聞の名前が、「王冠新聞」とは!オーストリア人ってプライドが高い人が多いって聞くけど、帝国意識が、残っているんでしょうかね。

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