『ティファニーで朝食を』を読み、
これからは、パンとチーズとホワイトチョコだけで生きていこうと思った。
次の朝、ほうじ茶もありにした。
パンはどうしてもパサパサするから、
飲み物が必要なので。
その次の日。
仕事中お腹が減り、売店でドーナツを選んだ。
白髪の美しい女性店員がバーコードを読み取る。
「ピッ」
"あなた、それを召し上がるのかしら"
さっと支払いを済ませてデスクに戻る。
砂糖がしゃりしゃりするドーナツを片手に、
すまし顔でメールの受信ボックスに目を通す。
マグカップに入れたほうじ茶から、かすかに
湯気が立っている。
おしまい