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さらば・バナナ単独メモ

2024年8月、贅沢にも、さらば青春の光、バナナマンという誰もが知るコント師の単独ライブに2週連続で行ってきた。それぞれの単独、構成や舞台の作り方の違いがよくわかって楽しかったので、メモを残す気持ちで。
そもそもネタは全然違って当たり前なのと、円盤出るまでネタバレは避けた方がいいかなと思うので特に触れません。

●さらば青春の光:さらば青春の光単独ライブLIVE 「ラッキー7」

・会場は日本青少年ホール。キャパ約1200。
・コントとコントの間はブリッジV無しの超純水なコントのみの構成。幕間はBGMと演出でとにかく魅せる。間が短いため、裏では早着替え(早着替えの様子は裏さらばのチャンネルで見れる)
・音声もBGMも、音響めちゃくちゃはっきり!(機材開放席だったから余計にそう感じたのかも)
・各地の地名の表示と道を歩くさらば、最後に単独の日付が映し出される全国ツアーをイメージした映像(音楽はKing Gnu SPECIALZ )→単独タイトルと同名の短めのオープニングコント→ 毎年恒例、ゲスの極み乙女・川谷絵音の作詞作曲のタイトルに合わせた書き下ろし曲を背景にOP、単独スタート。
・OPはルーレット、競馬、スロットなどさまざまなギャンブルを連想させる映像
・舞台のセット一部固定。ラッキー7を表した7つの円形と、大きく数字の「7」が描かれた背景セットが、コントによって位置を変えて、ときにはモニターとなってコントタイトルを映し出したり、コント上の演出で必要な情景を表現。これがもう……さらばの舞台演出ってここ数年は元カリカのマンボウやしろさんが担当しているんだけど、昔やしろさん演出の舞台何回か観に行っているのでとてもよくわかる、紛うことなきやしろさんの演出だった。7つの円形の置かれ方とか、客入れやコント間のBGMの選び方とか(クロマニヨンズのどん底、サンボのミラクルをキミとおこしたいんですが特に良かった、後コント内容に合わせて作成したAI音楽もフル活用)、モニターへの映し出され方・文字の流し方とか、なにもかもがやしろさんの演出だったなあ。やしろさんの演出とさらばの二人のバランス、とてもいい。
・普通はコントタイトルって同じ位置のモニターにどん、と順番に出ると思うけど、さらば単独だと毎回タイトルがどこに映し出されるかわからない。暗転のなか、ぱっと舞台の一部が明るくなり、タイトルが映し出されるっていうのが洒落ててあってよかった。後、コントタイトルだけじゃなくてコントの順番数のドラゴンボールが表示されて、コントは全7本、7つドラゴンボールが揃ったところでED、ロマンティックあげるよが流れて、集まったドラゴンボールを7つのモニターで表現→ドラゴンボールがさらば二人の顔に変わり、スロットのようにランダムに変わっていくという演出も。
・グッズ、ラッキー7スミクロTシャツと事務所の猫モチーフのキーホルダー購入。

ポスター
舞台。7つの円形と7。
グッズ一覧
購入品


●バナナマン:bananaman live 2024 「W」

・会場は俳優座劇場。キャパ約300。バナナマンの単独ライブ場所としては定番だが、廃館が決定しているので最後の劇場。
・座席には、コントのタイトルが書かれたコース料理のようなお品書きが置いてある。上品過ぎて唸った。代わりに、コント間でモニターにタイトルを表示する演出は無し。後からタイトルを観て答え合わせする感じ。
・各コントの間にブリッジ有り。映像というか文字メイン、放送作家オークラと二人の自然な雑談が多く、コントはコント! ブリッジはブリッジ! でそれぞれ切り分けてる印象。
・キャパも影響してると思うけれどさらばに比べると音響、とても穏やか。
・シンプルな舞台セットでのコント→OP映像で単独スタート。
・OPは今年はスカパラの書き下ろし楽曲「グランドスラム」。今年最後の俳優座に佇む二人をとにかくいろんな角度から映し出す、おしゃれすぎる。
・舞台のセットは毎回変更。一つのコント終了後に幕が下り、幕にブリッジVTRが流し出されるためスタッフの場面転換は客席には見えないようになっている。
・舞台セットのこだわりもよかった。この世ではない世界を描くコント「Wish list」では、色んな形の吊り下げた照明家具が印象的。連続しない三部作のコントだったので、舞台も見た瞬間わかるようにしていたのかも。
・二人がミュージシャン扮する毎年の定番コント、「赤えんぴつ」の舞台の薄暗さも、ライブ感を演出していてよかった
・何より、バナナマン単独で衝撃的だったのは衣装かも。特にスーツ類。あまりにも二人に合ったデザイン、色、サイズ感。OP前のコントとか、設楽さんが青色、日村さんが赤色モチーフのスーツを着てるんだけど着こなしが完璧過ぎる。サラリーマンを表すなら、ただ普通のスーツを着ている、でもいいはずなんだけれどとてもおしゃれで素敵なスーツを、二人が着こなしてコントを彩ることに意味があるんだと思う。バナナマンの二人も含めて舞台演出だった。
・バナナマンは単独最後はちょっとハートフルな長尺コントをやるのもお決まり。コント→黒背景にスタッフロールのシンプルなED→エピローグコントという心がほっとする終わり方。
・グッズ、バナナマンといえばこれ! という憧れのニューエラのバ帽3つと、フィギュアTシャツとWのメインビジュアルTを2枚購入。
過去に音楽・お笑い・ゲーム実況関連などなどさまざまなTシャツを買いすぎるほど買ったけれど、バナナマンのTシャツ、そういうイベントものの物販のなかでダントツくらいでTシャツとしての出来がいい気がする。ウォッシュ加工もかわいい〜

メインビジュアル
この単独はS H O W4部作の4つめ
購入品
単独のお品書き


どちらが良いとかではなくとにかく二組とも、細部までこだわりを感じるし、職人だな~という感想。さらばは機材開放席を前日発売先着チケットで取れて、バナナマンは一般先着チケットが取れて、とあまりにも運が良かった。二組ともまたぜひ行きたいけれど、ここまで運の良い年はもう二度となさそう。

もっと書きます。