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今日も鳥のさえずりが聞こえる
緊急事態宣言が発令された頃。
2020年4月だからちょうど2年前のことですね。
身の回りで起きているこの奇妙な現象と、自分の心が噛み合わず、だけど何かしなくちゃいけないという焦燥感ばかりが募っていた頃。
不思議なことに、今まで全く聞いたことがない鳥の鳴き声が聞こえるようになりました。
とても美しい鳴き声で、マンションやビルの谷間で楽しげに歌っています。
夜明けから鳴き始め、昼過ぎにも、時には夜になっても、まださえずり続けているのです。
「何の鳥だろう?」
一生懸命目で追って、ネットで調べてみました。
「イソヒヨドリ」という鳥だとわかりました。
頭が青く、胸から下の毛は赤みがかっている。
いつもつがいで行動している。
大きさは普通のヒヨドリと同じくらいで、スズメよりは大きいが鳩より小ぶり。
この声が高層の建物の間で響き渡り、うっとりするほど美しいのです。
緊急事態宣言からこっち、毎年います。
まるで
「これから地球が綺麗になるよー、楽しいよー」
と教えてくれるかのようです。
この鳥の声を聞くたびに
「ハッ」
として、深い安らぎを感じ、
「予言の鳥・・・」
いつも心の中にこの言葉が思い浮かんできます。
予言の鳥とは、シューマンのピアノ曲の題名です。
この曲は弾いたことがないのですが、村上春樹さんの「ねじまき鳥クロニクル」の小説の中でも「予言する鳥」という言葉が出てきたので、覚えていました。
これをきっかけにシューマンの「予言の鳥」聴いてみました。
不協和音が不思議な感じですね。
上記の曲はちょっと不安な感じが漂っています。
イソヒヨドリはどっちかというと、ブラームスの間奏曲の方が、イメージ的にしっくりくるかなぁ?
ブラームスの間奏曲(インテルメッツォ)、ピアノ曲で、とても瞑想的でロマンチックな曲があるのです。
遠くで鐘が鳴り、それを丘の上に立ってそよ風に吹かれながら聴いているかのような。
深い安らぎの音楽。
これは坂本龍一さんのラジオ番組で紹介されていて知りました。
グレン・グールドの演奏です。
10曲ありますが、私が好きなのは1曲目です。
この演奏を聴いていると、心が解放されて、なんだか泣きそうです・・・