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ノスタルジア

源郷

鎮守の杜の集落。どんと焼きの風景。
かつての源郷へ繋がる儀式のひとつとして
生活の中にあった。
私はずっと源郷を求めたし、その感覚を何故か知っていた。

かつて私達は森や川や星々と巡るサークル
同じ環の中にいた。

お正月には家々に神を呼び大いなる領域と繋がりなおした。飾りは炎の中で浄化され刷新される。その炎で焼かれたお団子を子供たちが賑わい食べた。昔懐かしい暮らしを回顧し讃えたいのではなく、ばらばらになったかつてのシグナルを残しながら、あくまでも今という時の最先端にいる。

レムリア、縄文、古神道と神道と流れる末端のいま、源郷の記憶が私の中にある。
長い長いあいだ、星と大地と繋がり宇宙から、自然から大きな環の中に抱かれていた人たち。自然や宇宙という共通の母の中で眠り、呼吸していた人たち。
その繫がりをひとつひとつ断ち切られ、繋がり方を忘れさせられてしまった人たち。
ようやくの終焉を感じながらまた再び
源郷へと繋がる小道を一歩、また一歩と歩き出す。

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