私の神様、スティーブン・キング「書くことについて」
読書好き、そして小説を書いている方ならば、ごひいきの作家さんが
たくさんいらっしゃるかと思います。
私も場合も数多くのファンがいますが、
最近はスティーブン・キングをせっせと読んでいます。
ずいぶん前からいる巨匠じゃないの。と思われるかと思いますが。
年を経て気になる小説家は変わりますよね。
ですので私の場合「いまマイブーム来たり」といったかんじです✨
手もとにいつもあるのが「シャイニング」。
なぜか、この本はホラーというよりも、
人生教訓のバイブルみたいにして読みます。
ときおりラストシーンばかり読んで
目をウルウルさせているのって、読まれ方へんかな。
私自身ホラーは大の苦手なのですが
あまりの文章力に圧倒されてつい読んでしまうのです。
最近は「書くことについて」を読みました。
この本には文章の書き方のほか、どうやっていままで作家人生を送られてきたかなども紹介されており、おかげで「シャイニングの執筆活動中は
壮絶なアルコール中毒症状に悩まされていた」ということをしりました。
シャイニングの主人公は作者自身だった?とも。
「シャイニング」が苦しみから生まれたのはお気の毒だと思います。
ですが、それによって癒されている読者がいる。
創作というのは、なかなかどうして、奥が深いものです。
ほかにもスティーブン・キング氏の文体で好感が持てるのがブルーワーカーや黒人や女性、子どもの目線にもなれる、といったところでしょうか。
やはり人生の苦労って、いろいろありますが。
それによって洞察力がひときわ深くなられた気がしてなりません。
「書くことについて」では、著者自身が車にはねられた話もあります。
そこでは自分をつぶさに観察し、骨折のぐあい、肺がつぶれた状況、事故をおこした相手とのやりとりを冷静に淡々と書いています。
このくだりを読んで「あーこれは、はねられた瞬間から洞察が始まった人の文章だ」と勝手に解釈してしまいました。
作家さんってこういう目線が必要なのかもしれません。いいわるいじゃなくて、自然にそうなっちゃうのでしょうね。
文章、とくに小説を執筆されている方なら
ぜひ一度、目を通してみることをおすすめします。