推しの「翼」
ジミンさん、お誕生日おめでとうございます。
あと半日後にはジミンさんの故郷釜山に発つのですが、どうしても最愛の推しの誕生日に際して自分の気持ちを残しておきたくてここにきました。
今年の4月アメリカはラスベガスで、私は初めて生ジミンさんを観ました。トロッコで近くに来たときのあの瞬間は、コロナ禍での渡米の困難も、まさかのイミグレで別室に呼ばれた恐怖も、ホテルで部屋が掃除されていなかったがっかり感も、何もかもを吹き飛ばすのに余りあるものでした。
形容しがたい激情が身体から溢れて、まるで火が付いたみたいに泣いたことを今でも鮮明に記憶しています。
ああ、彼が与えるこの熱のために、私はどこまでも飛んでいくんだろうと。
文字通り彼は私に「翼」を授けてくれました。
それは、物理的に海を越える「翼」であり、精神的に壁を超える「翼」であり、思考を変える「翼」です。
そんな「翼」を授けてくれた推し。
先日とある会話の中で私が、「顔は(某メンバー)が一番イケメンだと思っている」と話したことがあります。
でも、私の推しはその彼ではないのです。
推しって不思議なことに「顔の好み」だけではないのですよね。
どんなときでも、目で追ってしまう。どこにいても探してしまう。
ここが好きとか、あそこが好きとか、そういう次元を飛び越して、大きな「好き」に心が支配されて、その存在に喜びを見出してしまう。
私にとって推しはそんな存在です。
一方で私は推しの好きに心が支配されすぎて、自ら苦しみの中に迷い込むときがあります。
だって、会いたくても会えないことのほうが多いから。
今回も、釜山コンのチケットがどうしても手に入らなくて、正直苦しくて、当たった人が羨ましくて仕方がなかった。
幸いにも私は今回釜山に飛べることになりましたが、きっとこの心に広がっていた苦味は、これから先も味わうことになるもの。
でも、ふとこのジミンさんの言葉が浮かぶのです。
ジミンさんは、チケットがなくて観れない苦しみや悲しみを、その優しい心で掬い上げてくれる人。
彼は、ファンの心にも「翼」を授けてくれる人。
会えない、見れない苦しみは確かに存在するし、完全になくなりはしない。そんなとき、彼のくれた「翼」を心に、自分を少しでも解放できたらいいな、そう思っています。
生まれてきてくれて、アイドルになってくれて、私の人生に舞い降りてきてくれてありがとう。
私に「翼」をくれてありがとう。
世界一幸せでいてください。
愛するパクジミンさんへ。