きみに読む物語とパクジミン
2022年2月9日Weverseに「きみに読む物語」の画像を添えて「7回目」と投稿したジミンさん。
長いことこの映画を「好きな映画」として挙げていたジミンさん。知りつつ観ていなかった私。とうとう観ました。
観終わって、静かな感動に身を包まれながら、同時にパクジミンという人の心の襞に触れた衝撃をこの身に受けていた。
この物語は、運命の恋を描いている。一度出会ったら他の誰にも満たされない己の心を知り、二度と戻れない。満たされると当時に、結ばれなければ永遠に乾いたままの自分を抱えてその一生を終えねばならない。そんなツインレイの物語。
燃え上がる恋人たちの間には「身分」という障害があった。1940年代アメリカでは越えられないものだった。2人の恋人は引き裂かれそれぞれの道を歩み始める。そんな若い恋人たちのストーリーを縦糸に、老いた男が同じく老いた女にある物語を読み聞かせる横糸が交差して、ストーリーは進む。
やがてその縦糸と横糸が、この映画全体を美しく包み込む一枚の愛の織物を作り上げる。
結末をいうと(ここからネタバレします)
恋人たちは愛を貫いた。お互いが欠けては生きていけない、その通りに、どんな病も、死ですら2人を分かつことは出来なかった。
壮大な愛の物語だった。一途にただひたすらに愛し合う2人はの人生は、お互いの愛のみで成り立っていた。
こんな美しくて優しい愛の物語を「好き」と言い続けるジミンさん。
ロマンチックなんて言葉で片付けられないよ。
鈍器で頭を殴られたみたいだよ。
パクジミンは、愛の人だと思う。
惜しみなく愛を注ぐ。もちろん彼が愛すべきと思った対象にのみだが、その愛は枯れることがない。
ジミンさんは「愛」についてこう語る。
2014年12月3日防弾少年団☆STYLE Vol.18にて、理想のラブストーリーを問われた際にジンが「愛している人がそっぽを向かず、僕だけをずっと見つめてくれる、そんなラブストーリーを経験してみたいです。」と答えたことを受けて、
「そっぽを向かれない努力をしないといけないですね。愛は平等だと思うから、相手に求めるぶん、自分も与えないといけないですね。」
と語り、また、Weverse Magazine 2020年11月23日のインタビューで
「僕は愛されたいタイプだったんです。振り返ってみると、仕事だけではなく、友達関係、家族関係、メンバーとの関係、そしてファンの方々との関係を通して、本当に愛されたくて、こうしてやってきているんだということがわかりました。」
と、自分が愛されたい人間であったことを発見したと答えている。
パクジミンは愛の人だ。
枯れない愛を湛えた愛情深き人だ。
そしてまた、パクジミンは愛すると同時に同じぐらい愛されたい人だ。
誰かが欲している愛を注ぐことができるのは、その誰かが自分であったときに欲しい愛を知っているから。
「きみに読む物語」の愛は一方通行ではない。互いに愛し愛される恋人たちのストーリだ。そんな愛の物語を好きなだと言うパクジミン。
「僕はひとりだけを一生愛していくラブストーリーが理想です。」(2014年12月3日防弾少年団☆STYLE Vol.18より)
点と点が繋がって線になった気がする。彼は一貫して愛を与え、受けることを欲している。
あぁ、誰かいつかこの愛情深き人の愛に値する人が現れて、同じぐらいの愛をもって彼を包んでください。
胸が痛くなるぐらいに願うよ。