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えがおが循環する場所・街づくり


父が入院中のある日。人生を大きく変えるある一通のメールが届いた。

「東京都で行う介護予防事業の1つとして、地域に住む高齢者の方々の通いの場、通所型Bの活動を新たに増やしたい。地域市民の方が自主運営を行う上での運動指導とサポートをお願いできないか?」

以前、ヨガ教室を開催する際にお会いした狛江市役所の職員の方だった。メールの内容をよく見てみると、講義スタイル中心の会を数回行ったが特に女性達の参加率が低下し、その理由が「もっと身体をつかう運動をしたい」という意見だったという。理論がどちらかというと好きな男性に比べ、感覚を重視する私たち女性達。”楽しい””ワクワクする””かわいい””うれしい”そのような楽しみを感じていただくために何ができるのか。私は介護の不安を持ちながらも、この活動をきっかけに父に対しても家族に対しても何かが変わっていくのではないかと直観で感じていた。【えがおの循環】。

振り返ってみると大学では健康科学を専攻し、2025年に向けて高齢者の人口がピークになる社会に向けて介護予防事業に関わりたい、そしてフィットネス、福祉、医療等地域が連携した街づくりが行いたいと感じていたことを思い出していた。不思議なご縁から繋がった活動では、結果として子供たちを育てながら学んできた知識を活かし必要とされることのサポートをする。そんな循環型の地域への繋がりへと関わる様になっていった。

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始めて伺ったときは人との違いを受け入れられずに少々分裂をしていた会も。会を重ね楽しみを見出していくうちに共に生きる、喜びを感じあう。体調が悪い方がいれば支えあいお休みするときは声を掛け合う。そんな会へと変化していった。人との温もり、心が繋がる空間がここに広がる。

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健康であることは、決して身体だけではなく

心から喜びあえる仲間がいること。

そう教えてくれたのは参加者の皆様だった。私は理学療法士として会に関わらせていただく中で、毎回教えていただくことが沢山でいつも会が終わるころにはほっこり笑顔になる。

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できることもできないことも。色々あっての人生。
皆が集まる中で生まれる輪。

最高齢92歳の会では、在籍者22名中半数以上が80代(^^)
難しいお勉強も大切ですがこうしてみんなが集まって笑顔が循環する中で健康は作られていくものだと感じています。
私たち専門職ができることはその場所・空間を作っていくこと。

病院等の医療スタッフ、市や包括支援センター、地域医療にかかわる人たち等と連携し、退院から地域に戻る時に必要なサービスを提供できるようにしていくこと。理学療法士としては身体面でサポートが必要な方に評価を含めた専門性を提供していくこと。

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そして会には可能な限り私の息子たちも参加させています。
私の働く場所を実際の目で見て体験してもらいたいという気持ちもありますが、何よりも

地域に住む人たちと沢山触れ合ってもらいたいという思いから

どんな人が住んでいて、日々過ごしている中で大変だと感じるのか。
高齢の方が抱える身体の問題も耳で聞くだけ、教科書で読むだけではわからない体験がそこにあります。


子供も大人も一緒に 笑顔で支えあう社会へ


旅は続きます。





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