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たとえば

壊れて元通りになる心なんて1つも無い。それを知っているのに、僕らは誰かを傷つけて生きていく。昨日から続く心の痛みを抱えながら、僕が笑っているのは、それに気づかないようにしているからだ。これから先、失うものばかり増えていくという事実と、軋んでいく体、ヒビが割れていく心。続く日々。壊れていく僕。不安が心を満たした時、希望も何もかもが溺れていく感覚が分かる。これから先、悲しい事が増えていく気がしてならない。だから僕は1つずつ丁寧に壊していく事を考える、失う前に壊していく。僕は弱くてそんな事できっこないんだけどね。部屋は次第に光を失って、オレンジ色の空が僕の感傷を広げていく。暗くなる空は、僕の首を絞めていく。月はそれを祝福している。星々は、煌めいている。

どんな罵声を浴びても、誰かの幸せを奪っても、それを正義と言い聞かせている僕たちは、架空の幸せを、虚構を、愛している。それはきっと明日もだ。

花はすくすくと、雨や太陽のエネルギーを希望に変えて育っていく。誰にでも朝が来るように。花には罪の無い美が備わっている。希望という肥料で、純粋に育った花は、当たり前にそうなのだ。僕ら人間は、欲望や虚構、そういったものでできているから、僕たちはいつも苦しい。そう信じたい。僕だけが苦しいなんて嫌だからね。

不登校がいけない事って誰が決めたんだろうね。虐められる側も悪いって最低だね。強かったら偉いの?若いのにすごいって、歳とったらみんなすごくなるの?先生って人に教えれるほど大層な人生歩んでなくない?課長って自分は良くて相手は駄目なんですね。子供がトンボの羽をちぎるのは純粋さが故に?男はなんで誰でもいいの?女は遺伝子が良ければ喜んで犬みたいに吠えるね。ねぇねぇ?この世界ってあまりにもおかしくない?違う?私がおかしい?それって私が不登校だから?虐められる側だから?弱いから?そうゆうことなの?

壊れてしまった最愛の日々は、もう二度と戻らない。ジグゾーパズルを完成させて感動したあの瞬間。2周目のジグゾーパズルの完成は、差程嬉しくない。初めて見る東京タワーと、東京で生活している人が見る東京タワー。海と育った人と、山と育った人。初めて見る太陽と、初めて見る月。毎日天体観測をしている人。同じものを見ているのに、感じ方が必ず違う。ある人にとっては感動。ある人にとっては絶望。ある人にとっては熱。ある人にとっては安寧。ある人にとっては不安。ある人にとっては強か。じゃあ僕たちはなんで一緒にいるんだろうね。そうやって惹かれあってるとしたらどうだろうね?それって何なんだろうね。素晴らしい日々であることには違いないけど、やっぱどこか寂しいね。

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