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Foster Failure(フォスターフェイリアー)✨✨✨
皆さんはFoster Failure(フォスターフェイリアー)という言葉を聞いたことがありますか?
フォスターとは預かること、フェイリアーとは失敗、という意味ですが、アメリカでは里親が見つかるまで保護犬や保護猫を一時的に預かるボランティア活動をフォスターボランティアといいます。
フォスターフェイリアーとは、預かっていた保護犬や保護猫を譲渡に出さず、自分の子として引き取ることをいいます。フォスターとして失敗したという直訳ですが、可愛すぎて、愛着がわきすぎて、うちの子にしてしまいました!という言葉です。
私は4年ほど前から、合計15匹の保護犬たちのフォスターをしてきました。そのうちの一匹が、私のフォスターフェイリアー、サラちゃんです。
一時的に預かって譲渡するはずでしたが、4か月預かって、助けてあげているのではなく、私のほうが癒され、幸せをもらっていることに気づき、うちの子になってもらうことにしました。
サラちゃんは、保護されたときすでに8歳で、乳がん、心臓疾患、歯周病、犬に嚙まれた傷など、決して健康な状態ではなく、鎖でずっとつながれていたのか、コンクリートの上でずっと生活していたのか、体中に床ずれのような傷があり、栄養状態も良くなく、歯も前歯以外はほとんどありませんでした。
うちに来て、3度の手術を受け、少しずつですが回復し、投薬とバランスのとれた食事で今も元気に暮らしています。
毎朝、しっぽを左右に大きく振りながら、ママおはよう!と起きてきてくれることが私の一日の中で一番幸せな瞬間かもしれません!(本当にそれほどの幸せをくれるのです)
病気を持っていて、高齢で、見た目もとびっきりかわいいとは言えないサラちゃんですが、私からみたら天使のようにかわいく、いとおしい存在です。子犬や子猫、純血種だけでなく、雑種でも高齢でもとびっきりかわいいのです。このことを分かってくれる人々が増えることを望んでいます。
アメリカでは高齢の保護犬保護猫の譲渡が少しでも多くなるよう、保護施設が医療費を一部負担してくれる制度があるところも少なくありません。
また人間の高齢者が高齢保護犬保護猫を受け入れた場合、もし万が一飼い主がなくなった場合は、動物たちの行き場がなくならないように、パートナー制度を導入しているところもあります。(パートナー制度とは亡くなった飼い主に代わって動物の世話をする方をあらかじめ決めておく制度です)
保護犬保護猫を受け入れてください。動物たちが元気になって、幸せそうに生活している姿を見るだけで、今まであなたが感じたことのない幸福感につつまれますよ。