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【アナログ天体観測】星座早見盤を使って楽しい3つのこと

よく晴れた冬の夜は空気が澄みわたり、空を見上げれば星の輝きに圧倒されます。星がたくさん見える夜には、星座を探してみたくなりませんか?

そこで登場するのが「星座早見盤」です。小学生の頃に理科の授業で触ったことのある方もいらっしゃるのでないでしょうか。

本記事では、星座早見盤の使い方を3つ紹介いたします。スマホでさくっと星座を調べるのもいいですが、たまにはアナログ機器を使ってみると違った発見があって楽しいかもしれません。


1. 今夜見られる星座がわかる

まずは基本の使い方です。

星座早見盤は、星座が描かれている下の盤と、空の範囲が繰り抜かれている上の盤の2枚でできています。下盤は回転させることができ、下盤の日付と上盤の時刻を合わせることで、そのときに見える星や星座の名前を調べることができます。

例えば、2月9日の20時ごろに見られる星座を調べたい場合は、下盤の「2月9日」の目盛りと、上盤の「20時」の目盛りを重ねます。すると、上盤の空の範囲に入っている星座を、2月9日の20時ごろに見ることができます。

ちなみに、下盤には日本から見えるすべての星座が描かれているそうです。
今まで星座を探すときにはスマホのアプリに頼っていましたが、久しぶりに星座早見盤を触ってみると、街明かりで見えない地平線近くの星座などもひと目でわかって楽しいです。

2. 好きな星座を見られる季節がわかる

続いて、基本の使い方の逆バージョンです。

星座が描かれている下盤から見たい星座を探し、上盤の空の範囲に合わせることで、星座が見られる季節を調べることができます。

例えば、オリオン座が見たい場合は、下盤のオリオン座が上盤の空の範囲から見えるように合わせます。すると、下盤の日付と上盤の時刻が重なった時間にオリオン座を見ることができます。

ネットで「オリオン座 見ごろ」などと検索しても、刻々と変化する星の位置を文章で説明するのは難しいため、自分のほしい情報がなかなか出てこないこともあります。
星座早見盤の扱い方は、初めは少しややこしいかもしれませんが、1度慣れてしまえばネットで検索するより簡単かもしれません。

3. 太陽の動きもわかる

最後に、太陽の動きについてです。

星座早見盤には「黄道」と呼ばれる太陽の通り道が波線で描かれており、黄道上の日付はその日の太陽の位置を表しています。
※星座早見盤によっては日付のないものもありますが、その場合は春分点(3月20日ごろの太陽の位置)を基準にして対応することができます。

星座早見盤の下盤を反時計回りに回すと、星座が東の空から昇り西の空に沈んでいく様子がうかがえますが、例えば春分点(3月20日ごろの太陽の位置)に着目して下盤を回してみると、太陽が東の空から昇るときが日の出、西の空に沈むときが日の入りに相当します。日の出と日の入りの時刻は、3月20日ごろの時刻の目盛りから読み取ることができます。

今まで、星座早見盤では星座の位置しかわからないと思い込んでいたので、太陽の動きがわかるというのには驚きでした。
星座や太陽の他にも、星団や星雲、銀河の位置や、流星群の放射点、星の等級なども描かれているので、1つのアナログ機器からたくさんの情報を読み取ることができます。

さいごに

最後までお読みくださりありがとうございました。

スマホアプリで星座を探すことも多くなってきた今日、お好きな方法で天体観測を楽しんでいただくのが1番ですが、選択肢のひとつに星座早見盤も加えてみてはいかがでしょうか。

参考

・柴田晋平ほか『星空案内人になろう! 〜夜空が教室。やさしい天文学入門』技術評論社、2021年
・石井雅幸監修『理科実験に役立つ道具のつかい方事典』岩崎書店、2006年

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