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ジュエリーの詩 【クリスマスの宝石】

冬の静けさが降り積もる夜、
窓の外では凍りつく枝が揺れ、
月の光が雪を銀色に照らす。

穏やかな部屋の中、
そっと息づく宝石がある。
言葉を持たず、ただ輝き、
手のひらの上で微かな熱を宿す。

それは何を語るでもなく、
過去の傷も未来の不安も
柔らかに包み込み、
心に静かな灯をともす。

愛と祈りのかけら、
あるいは夢の余韻のように。

その微かな光が  胸の奥を揺らすとき、
世界が少しだけ優しくなる。

クリスマスの夜、
ひとつの宝石が、
ただそっと存在する。

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