元キャバ嬢がチャットレディに挑戦
こんにちは。
さらです。
コロナ禍でもあまり気にせずキャラクラで働き続けていた私ですが、少し前までチャットレディをやっていたこともあり、今はチャットレディに力を入れている。
緊急事態宣言は数を重ねるごとに夜のお店や飲食店にとって、どんどん働きにくい環境へ追い込んでいく。
気付いていた。
気付いていた、が、続けていた。
根気強く続けていれば、いずれ落ち着いた時にまた稼げるだろう…。
あまかった…。きっと…。
このコロナ禍でも安定的に稼げるキャバ嬢は店の中でも売れっ子の女の子か、コロナでも関係なく過ごしている方々、立場の高い方をお客さんにつけている子達。
店に入ったばかりでお客さんが全然いない嬢の生きる場所なんて、そこにはなかった。
緊急事態宣言が厳しくなって、立場的にもお店に行き辛くなったり、コロナで収入が不安定になってしまったお客さんのせいにすることなんて、履き違えだ。
全て自分のせいだ。
「コロナでも関係ないっしょ!」「いけるっしょ!!」
そんな風に思っていた。きっと今でも心のどこかで思っている。
コロナ禍でも夜の店で生きていくと決めた自分を、否定したくないからだろう…。
粘り強さは必要だ。でも闘う場所を間違えちゃいけない。
今はお店じゃない。
ステイホームしながら稼げる方向に全振りだ…。
思い返せば私は、チャットレディ以外にも配信経験がいくつかあった。
芸能活動もしていた私だが、人から見られることは嫌いじゃない、むしろ好きだ。だから芸能活動中は、SHOWROOMをやっていたし、芸能を辞めてもビゴライブ やポコチャと呼ばれる配信媒体で配信活動をしていた。
そして副業にしては収入も悪くはなかった。
何より楽しんでいた。
配信やチャットというオンラインで、人と繋がれる、心の通い合える現代のコミュニケーションが刺激的だった。
チャットレディが流行り出した当初は10数年前だが、その時は若さ故に、チャットレディに対する偏見が強かったし、配信には興味があったからノンアダルトならと思い挑戦したが、すぐに辞めてしまった。
しかし、コロナでもう一度挑戦してみた。
正直、状況が状況だし、選んでいる余裕はなかった。
チャットレディには偏見があるし…怖いから…。と言って他に手段があればいい。しかし私には他になかった。
夜のお店をしていたこともあり、生活水準は落としたくない。
奨学金の返済も早く終わらせたい。だからとにかく稼ぎたい。お金に困る生活はもうしたくなかった。
お金に対するコンプレックスがあるかもしれない。
色んな葛藤もありながら、チャットレディに登録する。
初めは嫌々ながらもやってみるも、慣れていくと意外と楽しんでやっていた。
チャトレ に登録した当初は「アダルトは絶対にやらない!」と決めていたが、配信方法も沢山あることを知り、「顔を出さなくてもできるなら…」とアダルトにも登録してみた。
音声の有無の選択など、身バレ対策は色々あるようだ。
気付いた頃には裸になってお客さんと楽しくコミュニケーションをとっている自分に驚いた。
「AV女優はお金のために恥じらいながら、精神的苦痛を味わいながらも、嫌々アダルトビデオを撮られているのかと思っていたが、多分違う。裸姿の自分に、そんな行為をしている自分に、特に何の偏見も違和感もなくなってしまった。それが自然になってしまったのだろう…。」
アダルトチャットが自然にこなせるようになった私は、AV女優の気持ちさえ分かるくらいには慣れてしまっていた。
しかし、私はそんな自分が特に嫌いではなかった。
むしろキャパの広い自分を褒めなかった。それくらいにポジティブだった。
だが、こんな話誰にできようか。周りの友達や、キャバの友達にさえ、アダルトチャットをしているなんて打ち明けられない。
が、「コロナ禍でもこれさえあれば生きていける」と、未来に光がさしたのは間違いない。