題名 「若さと老い」
生をゆく道
飛ばすことは出来ぬ時の中
繰り返す日々は
気づかないまま
流れるスピードを上げ
振り返れば歳を重ねていく。
若き頃の葛藤や潔さ
心にはいつもバネが控え
飛び出す勇気と
飛び越えたい衝動に
若気の至りが
浅くて深い思いを
行ったり来たりしていた。
それはあの日にしか分からず
今へと繋げる自分のゆくえ
差し迫る風が吹き
老いを見つめる翳りは
静かに刻々とやって来る。
過去を生き
未来を見据えながら
真ん中へ立つ今の自分は
変わりゆく姿を追い
過去と未来を辿った
年月の向こう側へ
遠い視線を送る時
ふたつの横顔に
微笑みが映りゆく。
紗羅
生きていれば歳を重ねていき
自分は少しずつ変わりながら
移りゆく表情も
昔と今の面影が重なり
別の顔を見せていく。
あの日の出来事は
記憶の中へ残るように
歳を重ねていくとは
こういうことなんだと
月日を送る度に実感する。
昔や今
これから先も
良かったと思えるような
自分の思い出作りをしたい。
そんなことを思いながらも
後ろを振り返れば
昔の自分にため息をついてみたり
今の顔が曇る時もある。
それがいつか一律になり
同じ笑顔になれたらと
そんな理想を描き
現実にしたい思いを胸に
過去と未来の真ん中を生きる。
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