題名 「少しだけ」
離れていかない
あの日の夢がある。
ざわつくように心が彷徨い
その奥に潜む悲しみは答えぬまま
淋しさの糸が切れるように
黒い瞳から涙が溢れていく。
後悔の声に響いた残像
懺悔の心は過ぎ去る日々の衝動
二度とは戻らない時が重なる。
明日へ佇むくらいなら
この今を少しだけ動かし
回り続けるように
言葉を忘れて
無言を貫きながら
身も心も自由なままで
自身の運河を越えていけ。
そしてこの身へ花弁を散らし
最後は咲き乱れよう。
紗羅
言葉なんかあとでいい
体と心を先に動かせ
そのあとに
自分に身についた言葉が
自分の元へついてくるから
それが自身の本者に繋がっていく。
「何を気にしているんだよ
何がそんなに怖いんだよ」
「言葉なんか並べて
自分を着飾り守ってんじゃねーぞ」
「そんな事やっているなら
自分のために動いてみろ」
動いていけば
気になることや怖いことが
増えるかもしれないけど
動かしていくほどに
それが何も気にならなくなる日がやってくる。
待っているだけじゃ何もやってこない
誰かを突いても空しさが残り
自分を正当化したら淋しさが生まれる。
自分の土台を創り
心を埋めていけ
少しの気持ちが自分を変えていくから
これが自分の喝入れです。