題名 「自分の居場所」
淋しい風が吹くと
心は渇いていく。
潤いを求めて
彷徨う旅人がいれば
心の扉を閉め
一人この場に佇む旅人もいる。
誰かと生涯を共にする者
孤として生涯を歩んでいく者
それぞれの全うがある。
日々を重ねていき
流れていく時の中で
人は出会いと別れを繰り返し
その中で互いの心に
自分の居場所を探そうとする。
痛みを伴い
喜びを味わいながら
揺れ動くその先は
雨降りの中で
霞んだその向こうに
晴れ間と言う光を知る。
捉えて消えない瞳は動きを止め
自分はここに居て
地に足をつき
ゆっくりと呼吸をしていく。
この場から始まり
日々へ飛び立ち
またこの場へと
自分は還ってくる。
心通う声と
鼓動が聴こえる空間の存在。
ここが自分の居場所。
紗羅
雨降りの空を見つめながら
思い浮かんだ詩です。
誰かといても、一人でいても
居心地の良い場所を探す時があり
しっくりこないと
疎外感や孤独感が心に生まれてしまう。
きっとこんな時は
自分の心がここに在らず
どこか遠くに行って
しまっていると感じる。
心の声が届き、深く呼吸をしている時は
自分はここに居る。
それが良く分かります。
自分の存在を感じながら
自身を見つめて
他のすべての人や物と向き合う。
広い心と視野は
こうやって作られていくのかと思いながら
文章と向き合っていました。
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