題名 「幸福の条件」
見渡す限り心は広がり
果てしない無限な思いを生み出す。
見えぬ感情が価値を占めるように
独り歩きする人の群れ
さまざまな心を交差させ
高ぶる鼓動が頂点に達したら
下降を辿り沈みゆく。
荒波にある答えは危険を伴い
自身を出口のない迷路へと誘なう。
それを知らずに進むことは
乾きしか残らない代償を伴い
潤いと言う一択の水辺を求めて
歩き彷徨い続ける放浪者。
いつしか空へ描く心は狭くなり
高みへ吹いた風は行方を示さない。
心と共にある人の世は
解離すると制御不能に陥り
瞳の奥にある光を消していく。
いつの時代も変わらない幸福は
視界へ映した光景を
自分の心へ移し替え
重ねる年月に深みを込めながら
少しずつ色付くように
気づいた心の先へ
細やかな幸せの意味を知っていく。
紗羅
「幸福」人の数ほどあり
無限に広がる思いが存在する。
自分は誰かにはなれないし
真似をしても同じではなく
みんなが右を向いたとしても
自分が進む道は同じとは限らない。
あれが良い、これが良い
人の感情を動かす出来事は
世の中にたくさんあるけど
それぞれの環境下が違い
備わった性質や
育つ性格があり
全員に当てはまる訳ではない。
そして人には抱く夢があり
こうなりたい、ああなりたいと
生きる現実がある。
それは自分の幸福の道であって
他の誰かの道ではないため
支配しようとしたり
巻き込むようなことは
行く先を絶たれてしまう。
「求める」
この思いが強いと幸福は遠ざかり
生きる道に理想郷を持てば
それだけしか見えなくなり
辛い日常が待っている。
もし幸福に条件があるなら…
「自分の心」
緩やかな流れを保てるように
生きていけたら幸せかなと…
そんなことを思う日々。
誰かや何かの外側ではなく
自分の中にある内側へ心を向けた時
ここからが幸福の始まりだと感じている。
自分の中にある思いを
つらつらと書きました。