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題名 「旅立ちの時」

朝焼けを見つめながら
少しざわつきを覚える。
あらゆる場面が思い浮かび
過去からの記憶が
ゆっくりと今へ届き
胸を熱くする。
大切にしてきた儚い日々が
目の前に映ると
心が弱くなり後ろを向く。
でもこれからは
お互いの道を
それぞれに歩む時。
前を向けと心が急かし
重くなる背を
秋風はそっと押していく。
溢れる涙の濡れたまつ毛は
微笑みが乾かす。
約束は出来ないけど
またいつの日か…
そんな思いが心を駆けめぐる。
さよならは告げず
永遠へ向かう姿を
見つめるように
大きく手を振った。

           紗羅

母が亡くなり49日が経ちました。
無事に納骨を終えて
気持ちの切り替えです。

亡くなった方は
49日の間は住んでいた家に居たり
近くにいると聞いたりするので

どこかにいるんだろうなぁ〜
そう思いながら…
話しかけてみたりしました。

いろんな思いに浸りながら
この日まで過ごしてきて

母を見送る日が
やってきたのだと実感します。

生きることは
人が持つ「喜怒哀楽」
繊細に揺れ動く
激しい感情の中で

先の見えない
紆余曲折や波瀾万丈の中を
生き抜いていく。

人は未知の中に立っている。

母もその一人であり
本当にお疲れさまでした。

さよならではなく
またね。

それが良いと思い
手を振ってその場を後にしました。

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