題名 「痛みの在処」
自分が抱いていく心
透明なまま彷徨い続けている。
手で掴み追うことも出来ずに
理由や場所を探してしまう。
閉ざされた扉の向こうに聴こえる足音
何かに怯え傷つき
立ちすくむように音が止まる。
孤独となり響く音の中に
華やかに舞う姿が遠くに映る。
何かを必死に求め辿っていくように
結晶となり固まった思いを解いていく。
そして涙の奥にある笑顔の面影を
ひたすら探し続けた。
その先に待っていたのは
自分の姿であり心そのもの。
気づく思いは体に熱が帯びながら
悲鳴から確かな鼓動へと変わっていく。
視線を上げ遥か先を見つめる瞳は
自分が望む空を目指して
夜明けを飛び立つ光になる。
紗羅
心に傷を負う時
動きを止め空の状態となり
ひたすら逃げてしまうこともあって
何かに縋りつくこともある。
自分と向き合えない時は
その痛い心を
さらに自分で傷つけてしまう。
抱える痛みの在処は
すべて自分の心にある。
だから…
自分で自分を助けにいく。
そして暗い世界の夜明けが
自分の心に訪れていきます。
いつ何時も自分の心だと
毎日思わされる連続です。
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