題名 「明日が来るまで」
目覚めの朝に
今日は訪れ
明日がやって来る。
繰り返す日々は
永遠になく時を止め
皆それを知りながら
思いを背にして
行く道を歩み今を過ごす。
始まりの合図は
交差していく掛け声。
人であることを告げ
曖昧な心に
深い情をかけ
この心情に込めた思いを
振動させながら
巡る1日を繰り返す。
終わりへ向かい
最後に言の葉を伝えるため
意は真っ直ぐなまま手を振り
明日への言葉を投げかけたら
その場を後にして
まだ見ぬ時を見つめた。
紗羅
職場に行くと
「おはよう」の言葉から始まっていく。
自分は出勤が早いため
朝に居る人は限られていて
いつも話をする同僚に
おはよう!の後
「今日も始まるねー」
「頑張りますかー」
そんな会話をする。
同僚と言っても
一回り以上離れている上の方だけど
12年の月日を
こうやって繰り返しているから
もう友人のような
ラリーとフットワークがあり
毎日あるルーティンの一つ。
その方は1階で仕事
自分は2階で仕事をしていて
仕事内容は全く違うから
日中お互いの階へ行かないと話はしない。
お仕事が終わって帰る時は
必ず1階へ降りて外へ出るから
帰りにいつもの会話が始まり
「今日はどうだった??」
そんな話をしながら…
必ず最後には
「また、明日ねー!」
この言葉をお互いに交わして
職場を後にする。
時々は居ないこともあるから
毎日必ずではないけど
会話がない日は
ちょっと淋しい空間が生まれる。
この明日の終わりが…
いつか必ずやって来るのは
分かっているからこそ
この日常を大切にしたいと思いながら
「また、明日ねー」と声を届けたい。
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