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題名 「ラストシーン」

この世に生を受け
生きる舞台に立ち
この階段を1つ上がる。
広大な世界に
自分の始まりを告げられ
未知への旅と
闘いの風は吹いていく。
生きる道とは
時は進むが先へは進めず
もがいても、あがいても
上がれない階段を目にする。
それでも諦めず
光の当たらない場所と
誰も見ていない空間で
自分は踊り続けていく。
何も気にせず、何も感じない
心は無になり
思いのまま一心不乱に
少しずつ昇り詰めていく。
そして、この手に光が宿る時
そっと握りしめ
暖かく感じる安堵の心は
静かにひと息をつく。
そんな束の間は過ぎ去り
次から次へと
さまざまな舞台が訪れ
自分の本性を問われていきながら
辿り着くラストシーンだけは
必ず笑うと決めている。

             紗羅

頭を抱えながら悩み
落ち着かない不安に襲われ
越えられない壁に焦りを抱き
身動きが取れなく意気消沈。

生きていく中で
自分について回るもの。

しっかりと向き合っていく度に
越えていけるものだと思っている。

この思いを省こうとすると
階段を登らないことや
飛ばしていく方法を考えたりして
今の自分よりも詰むことになる。

プロセスは
どれだけ苦しくて、泣き叫んでも
最後の結果だけは
笑っていたい。

そう思いながら、毎日を生きている。

時々、机に頭を落として
叫んでいることもありますが(笑)

ふいに頭を上げて我に返り
笑うために向かっていこうと
切り替わります。

それが何より望んでいることです。

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