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「待つ」むずかしさ

こんばんは。
両手はあかないけれど考え事をする時間がたんまりある。本業はお休みをいただきつつ育児という24時間営業の真っ最中です。
少し長めのつぶやきを残していきます。



わが家は、母乳をあげる関係で私が夜の寝かしつけをすることが多い。
育児は父親も母親も平等にする時代だなんて言われる昨今ですが、どうしても母親の方が一緒にいる時間は伸びるわけで。そもそも生まれる前から9ヶ月くらいは体の一部のような存在であるし、体に傷をつけて(うちは帝王切開でした)お休みをたくさんいただくのも母親の方なのです。これはもう身体の機能のハード面の問題なので仕方がない。

今晩はやたらスッと寝かしつけが終わり、リビングでそれぞれの時間を過ごしていたわれら夫婦。イヤフォンをして作業をしていた私より先に、彼が寝室の泣き声に気が付く。
授乳も終わったばかりなのでどちらが寝かしつけてもいいのに思わず
「やるよー」
といつも通り子をピックアップするところだった。はたと気がついて
「寝かしつけやってみる?」
と提案してみる。
「え、無理だよ」
と一度は口に出してみたものの彼も考え直したらしく
「こういう時どうしてるの?」
と前向きに寝かしつけにトライ。

世の旦那様方は、「手伝うよ」という発言だけで奥さんの逆鱗に触れることがあるらしい。育児は2人の仕事のはずなのに自分ははじめからサブ、という姿勢が垣間見れる言葉だからだろうか。
彼は育休こそ取らないけれど、退院したその日からオムツも変えるしお風呂は毎日一緒に入れてくれる。おかげで休日は私ひとりで出かけようと思えば特に心配することなく預けられるくらい成長した。

はじめは同じように育児レベルが上がっていっている感覚があったけれど、流石に一緒にいる時間が長くなってきた影響か、ここのところ彼の抱っこでギャン泣きしても私の抱っこで泣き止むなんてことも起こりつつある。

だから今夜のぐずりも私が対処した方が早いよなーとはわかっていながら別室で泣き声をききつつ待つ。待つのってなかなかに苦痛なんだなとここで気が付く。

うーん、手を出したい。しかし、子には申し訳ないがもう少し泣いてもらう。

うーん、でもやっぱり手を出したい。やりかけの作業の手が止まる。

そんなことならしゃしゃり出たほうが早いのはわかっている。でも途中で手を出すということは彼と子とのコニュニケーションの邪魔をすることになる。

そわそわ、そわそわ。

たびたびリビングに連れてくるけれど(あまり明るいところに連れてくると覚醒しちゃうよ、とは言わない…笑)
「代わろうか?」の言葉を必死で飲み込む。

彼も粘る。

何分経っただろう?
彼だけ別室から戻ってくる。寝かしつけは無事成功したようだ。

こうやって「待つ」という時間をこれから嫌というほど過ごすのだろうなと唐突に理解した。信じて待つ、見守る。子のペースにどれだけ合わせてあげられるのだろうか、手を出さずに。それほどの余裕を持ち続けられるのだろうか。
育児という大海原へもう放り投げられている。

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