こわいと思った森
その森は突然出てきた。
あんな光景は初めてだったから怖かったのか?
なんだかわからないけどこわかった。
平地の中に突然の森。
迷ってそこへ行ったのだけれど何故そこへ導かれたのか謎である。
なにが怖かったかというと、迫り来る大きな壁のような木々がなんだか怖くてとても不思議な道だった。
本来、木とか山とか好きなのでその感覚が?なのだ。
そこは気持ちがいいくらいの間違えようのないT字路。
THE•T字路と言った感じでお手本のようなT字路だ。
Tの向こう側にあるのは緑色の壁のような森で、Tの突き当たりの横道に沿ってその木々たちは崖のようにそびえ立っている。
こんな道ある?
Tの縦道はその森のど真ん中に一直線に伸びている。
その道を進むとTの向こう側にあるのそびえ立つ森の壁が自分にどんどん迫ってくる感じを覚えた。
視覚の問題なのか?よくわからないが何か怖いというのはおそらく当たっている。
胸がザワついたからだ。
T字路を左折すると自分の左側にある壁の森が近すぎて崩れてきそうで怖かった。
突然の圧迫感からなのか?
千と千尋の神隠しに出てくるような雰囲気。
違う世界に行ってしまうようなその場所。
古墳なの?とも思ったが丸みもなくよく説明できない。
結局その場所を回る形で大通りに出るんだけれど、そこには民家らしき家が1軒あったのとその森にいちど突入して抜けるというゾワゾワした感じ。
何がそう思わせたのか?
壁が迫ってくるという事実が怖かったのか?
それが木々ではなくコンクリートなら怖くなかったのか?
自然の場所であんまり怖いなどと思わないのだがもしかして何か祀られていたのか気になる。
もう一度行ってと言われても場所はわからないのだけれど、なんとなく行ったら着くのかな?
そんな取り留めの無い物語。